特集

スポーツ写真の巨匠が「キヤノン RF100-300mm F2.8 L IS USM」で体操競技を活写!

描写性能に加え、機動力の高さを重視してレンズを選ぶ

最新の大口径300mmズームで久しぶりの体操取材にも全集中

今やスポーツ撮影の “標準レンズ” はヨンニッパだが、RFレンズ、しかもズームとして生まれ変わったサンニッパ RF100-300mm F2.8 L IS USMは、屋内撮影となる体操取材にドンピシャだった。描写性と操作性はいうまでもなく、EOS R5との相性も抜群で、コロナ禍で近年は撮っていなかった大会も集中して撮ることができた。

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「EOS R5」と絶妙な重量バランス

EOS R5EOS R3との重量バランスが良く、体操は一つ一つの演技の時間が短いので、手持ち撮影でも苦にならない。レンズ本体を左手で支える感覚で持つといい。このとき、きちんと脇を締め、肘を体につけるのがコツ。

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その時点でベストな機材をチョイス!

現在のメインカメラはEOS R5で、スポーツ撮影用と風景・山岳撮影用の2台体制で日々の撮影を行なっている。EOS R3の本格導入はまだだが、AF捕捉力の進化や超高速連写の魅力には大いにそそられる。

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1.6倍クロップの利便性を再発見

EOS R5のクロップ撮影機能も積極的に利用した。EVFには約1.6倍に拡大された映像が表示されるので、撮影時の違和感はまったくない。クロップ時でも記録画素数は約1730万あり、画質的にも十分満足のいくもの。

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エクステンダー併用の選択肢も

エクステンダー RF1.4x装着だと開放F4になるが、420mm相当の画角をカバーできる。エクステンダー RF2xならば超望遠600mm相当まで写せる (同F5.6)。個人的には開放F2.8を生かしたいので、携行機材を絞る際の “おまもり” 的な存在だ。

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「キヤノン RF100-300mm F2.8 L IS USM」の詳しい情報はこちら

 

水谷章人 (みずたに あきと)

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2年後に写真家活動60周年を迎えるスポーツ写真界のレジェンド

1940年、長野県生まれ。山岳写真から始まりスキー写真に移行。その後、幅広くスポーツ撮影を手掛け、オリンピックや各種スポーツの世界選手権取材も多数。現在は日本スポーツ写真協会名誉会長を務める。受賞歴は第12回講談社出版文化賞写真賞、第3回藤本四八写真文化賞、日本写真協会賞作家賞、ヤマハ発動機スポーツ振興財団スポーツチャレンジ賞など。
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第62回NHK杯 体操 2023年5月20日 (土) ~21日 (日) 東京体育館
〈取材〉金子嘉伸 〈取材撮影〉我妻慶一 〈協力〉スポーツプレスJP

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