【3時限目】「鉄道のある風景」を撮ってみよう
午後は希望者のみ、中井さんとバスに乗って秩父鉄道の鉄橋が見える有名撮影スポットの河川敷へ。道中も、中井さんによる講義は続く。絞りとシャッタースピードの関係とは。これまでプログラムオートで撮ることが多かった生徒たちに「伝わる写真」を撮るためのテクニックを説明する。伝わったかな……?
河川敷では「ここでは自由に撮ろう!」と中井さん。川下りを楽しむ人たちに手を振ったり、大きな岩に寝そべってカメラを構えたり。好天の下、開放感を楽しみながら、にぎやかに、また黙々と、それぞれ撮影に没頭する姿があった。
撮った写真をプリントしてみた!
■生徒の作品より
【4時限目】今日の成果を確かめよう!
再び教室に戻った一行。何人かの生徒たちに、今日一日で撮影したお気に入りの作品をプリントしてもらい、中井さんがそれを講評した。皆、流し撮りや鉄橋の風景など、中井さんに教わったことをしっかり実践しつつ、友人やその場にいた人たちなども取り入れて、今日の出来事をしっかり記録していた。
最後に、中井さんも今日のベストカットをプリントで公開。河川敷の小さな水たまりを利用して、雲の表情とSLを写した、詩情あふれる表現に、皆「あの場所で!?」と驚き、あらためて鉄道写真の醍醐味を感じた様子。「すごく楽しかった。今まで知らなかったことを学べた」「今日教わったことを、これから撮る写真に生かしたい」前向きな意見があふれる講義となった。
撮った写真をプリントしてみた!
■中井精也さんの作品
荒川橋りょうではSLパレオエクスプレスを撮影。水鏡で幻想的に。
■講評作品より
一日を終えて……
朝の緊張感はどこへやら、中井さんの明るいキャラクター、そして作品の魅力や、自由な考え方に高校生たちも引きつけられ、帰り際には笑顔があふれていた。これから文化祭での展示に向け、第2回目の講義では作品セレクトを行なう。写真部員たちは、今日の教えを胸に、果たしてどんな作品を撮ってくるのか!? 次回もお楽しみに!
この授業で使用したプリンター
高品質を低コストで! エプソン EW-M973A3T
A3ノビ対応で、カラーインク4色 (CMY+グレー) に加え、顔料と染料2種類のブラックインクによる豊かな階調描写が特徴。インクはエコタンク方式で、低印刷コストなのでインク代を気にせずプリントを楽しめます。写真部の活動にはぴったり!
中井精也 (Seiya Nakai)
1967年、東京生まれ。鉄道の車両だけにこだわらず、鉄道にかかわるすべてのものを被写体として独自の視点で鉄道を撮影し、「1日1鉄!」や「ゆる鉄」など新しい鉄道写真のジャンルを生み出した。2004年春から毎日1枚必ず鉄道写真を撮影するブログ「1日1鉄!」を継続中。広告、雑誌写真の撮影のほか、講演やテレビ出演など幅広く活動している。全国を旅しながら自身の作品を販売する「ゆる鉄画廊NOMAD」を展開中。
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埼玉県立秩父農工科学高等学校
明治33年 (1900年)「秩父郡立乙種農業学校」として創立。農業・工業・家庭科の3学部7学科に分かれ、専門分野について学べる県立職業高等学校。写真部は部員約40名。秩父市とのコラボ写真展など、活発な活動を行なっている。
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次回は「セレクト編」の予定です。お楽しみに!
〈協力〉エプソン販売株式会社