2023年11月15日〜17日の3日間、千葉の幕張メッセで開催された、プロフェッショナルが集うメディア総合イベント「Inter BEE 2023」。会場で展示されていた写真関連の注目アイテムやユニークな製品をピックアップして紹介しよう。
まだまだあった! 会場で見つけた注目アイテム
会場には面白そうなアイテムがたくさんあった。すべてを紹介することはできないが、気になったものをいくつか紹介していこう。
Leophoto
レオフォトジャパンブースで見つけたのは、参考出品の三脚「LVC-163」。持ち運びに便利なように、着脱式のハンドルを雲台下に装着できるようになっている。
安定感を高めるために脚を連結するステー。中央の連結部分にあるシルバーのペダルを踏むだけで、素早く引き出すことができる。
大型のロックレバーを採用。動画用三脚では脚の途中から1本になるものが多いが、「LVC-163」は下まで2本の脚で支えるようになっている。
「LVC-163」に搭載されていた雲台「FH-10」も参考出品。アルカスイスのクイックプレートに対応している。
ケンコー・トキナー
イギリスのフィルターメーカー FORMATT HITECH (フォーマットハイテック) のフィルターは、映像用がKPI、写真用がケンコー・トキナー扱いとなっている。こちらは「100mm マグネティックホルダーシステム」。100mmの角形フィルターと専用C-PLフィルターに対応しており、レンズキャップがマグネット式になっている。
ハーフNDやブラックミスト (製品名は「スーパーミスト ブラック」) などをラインアップしている。手にしているのは、肌の質感をなめらかにして、かすかな温かみのある効果が得られるディフュージョンフィルター「Firecrest Ultralite ソフトゴールド」。どんな描写になるのか試してみたい。
富士フイルム
ブース内に多くの放送用機材が並ぶなか、新開発の1億200万画素高速センサーを搭載した「GFX100 II」がステージのモデルを狙っていた。マイクや外部モニターを装備した動画仕様になっている。
ステージの周りにセットされたカメラ4台の画像をタブレットに映し出していた。ここで画像だけでなくそれぞれのカメラの状態も確認でき、ズーミングしたりシャッターを切ることも可能だ。
RIP-TIE
ケーブル類を束ねるのに便利なケーブルラップの製造・販売を行っているRIP-TIE (リップタイ) の新製品は「オプティカルラップ」。
ラップの両端でそれぞれ束ねられるようになっているので、片方をコネクター部分に巻き付け、もう片方でケーブルを束ねるという使い方ができる。
カラーは10色で、長さは350mm、450mm、550mmの3サイズを揃えている。
RIP-TIEと人気アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」のオフィシャルコラボグッズが展示されていた。RIP-TIEのオンラインショップ限定で予約受付中の製品だが、会場では実物を見ることができた。コラボグッズはキーホルダーとケーブルキャッチの2種類。カラーは4人のキャラクターに合わせて4色をラインアップする。写真の「オールセット」には、4色に加えて黒Tカラーが同梱される。
大量のテープ類をまとめて管理できる「キャリングテープホルダー」に25mm幅のタイプが新登場した。付属のカラビナで、カートやラックに吊り下げることができる。カラーは全14色。長さは400mmから1150mmまでの5サイズが用意されている。
プロ機材ドットコム
プロ機材ドットコムのブースで目を引いたのは、チューブ状のLEDライト。アメリカ・カリフォルニアに拠点を置く照明機材メーカー APARO (アパロ) の「AIR LIGHT」で、透明なチューブにLEDライトとディフューザーを巻きつけるようにして、円柱状の照明にしている。スタンドに立てたり、上から吊るしたりといった使い方ができる。
APAROの「Tank 80B」は、80WのバイカラータイプのLEDライト。バッテリーは外付けだが、ハンディタイプなのでフットワークを生かしたVlog撮影などでも使える。グリッドやスヌートなどのアクセサリーも用意されている。
「Inter BEE 2023」が開幕してから会場に到着したというLEDライトのエントリーモデル「AFEFT SQ1」も、コスパの高さで注目されていた。キャッチコピーは「ポータブル ビデオ フィルライト」で、補助光やアクセントライトに適した照明だ。250W・バイカラータイプのLEDライトが、ディフューザーとセットで29,700円と破格の値段。
薄型のボディには大型のハンドルを備え、ファンを内蔵する。操作系はダイヤルで、表示パネルなどはない。
Inter BEE 2023 オンラインは12月15日まで開催中
「Inter BEE 2023」は、出展が1,005社/団体、リアル会場の来場者は3日間で31,702名だった。
リアル会場での展示は終了したが、オンライン会場は2023年12月15日までオープンしている。展示されていた製品情報を見直したり、製品カタログのダウンロードやデモ動画の視聴はまだできるので、これまでのレポート記事を読んで気になった製品があれば、アクセスしてみてほしい。
次回の「Inter BEE 2024」は、2024年11月13〜15日の3日間、幕張メッセで開催される予定になっている。