磁力で “カチッ” と取り付けられるマグネット式の円形フィルター。着脱のたびにクルクルとねじ込んだり、強く締めすぎて外れなくなったり、そんなイライラから解放される革命的なアイテムだ。フィルターワークを駆使した撮影をより快適なものに変えるマグネット式フィルターの賢い選び方と活用のヒントを紹介しよう。
ねじ込み式とここが違う! マグネット式3つのメリット
① 磁力でワンタッチ着脱
マグネット式の円形フィルターは、磁力によってワンタッチで取り付けられるのが最大の特徴。取り付けるたびにねじ込んだり、外れなくなったりすることがなく、スムーズにフィルターを着脱できるので、フィルターを使うのがおっくうにならない。
② 重ね付けしてもケラレにくい
超広角レンズに、複数のフィルターを重ねて使う場合、画面の四隅がケラレる心配がある。マグネット式フィルターは、ねじ込み式フィルターに比べてスリムなので、複数のNDフィルターを重ねたり、可変式NDフィルターとNDフィルターを組み合わせたり、NDとCPLを重ねてもケラレにくい。
③ スリムでかさばらない
マグネット式フィルターは、雄ネジと雌ネジがないため、薄く作ることができる。マルミのマグネットスリムフィルターの場合、特にNDフィルターが薄く作られ、CPLフィルターやブラックミストなどは5.02mmとやや厚めに作られている。それでも全般的にねじ込み式フィルターに比べて薄く、収納時にかさばらない。
マグネット式はレンズ先端にベースとなるアダプターを付ける必要がある
マグネット式フィルターを装着する場合、レンズ先端にマグネットベース機能を持つ「レンズアダプター」を取り付ける必要がある。そのため、フィルターを付けるレンズの数だけレンズアダプターが必要。なお、マグネット式フィルターはマルミの場合、67、77、82mmの3サイズ。フィルター径の異なるレンズで取り付けるにはマグネットベース機能を持つステップアップアダプターを使用する。
ブランドの混用に注意
ブランドの異なるマグネット式フィルターは、互換性について明記されていないものを組み合わせると正しく装着できない可能性がある。フィルター径が同じでも、接続面の形状が異なる場合があり、混用は避けたい。
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