「アクション優先」で主役の選手にビシビシピントが合う! 未知の撮影体験を堪能した
長田さんの総評「皆さんの写真が印象的でした。継続して表現を高めましょう」
幸い天気が回復してくれたおかげで、前半は逆光、後半は順光と光線の変化による表現が楽しめました。そんな光の生かし方が一つのポイント。またどういうシーンを狙っていくかも重要です。選手のカッコいい瞬間を写すのも大切ですが、喜びや悔しさといった気持ちが伝わるような写真が撮れると、スポーツ写真の表現がより高められるはずです。皆さんの自分なりの方向性が感じられたので、続けて撮影を楽しんでもらえればいいと思いました。
長田さんの「EOS R1」使用インプレッション
「EOS R1」で注目の「アクション優先」は効果も高く、ケースに合わせて使ってみたいと思いました。AFのトラッキング性能や連写性能もより高くなり、今後さまざまなスポーツ撮影で使用するのが楽しみです。「EOS R3」にはない「プリ撮影」も有効な機能だと思います。
ドリブルシーンは、ボールを入れると空間が広くなりがち。そこで弾んでいるボールを追う選手が狙い目。上半身中心にアップで撮ると、タイトで迫力ある構図で、かつボールのあるカットになります。
前ボケのGKが効果的
ゴールネット越しのシュートシーン。アクション優先のおかげで手前にキーパーが入ってもピントはシュートする選手にしっかり合っていますね。
動きや表情が決まった1枚
アクション優先の効果がわかりやすいです。サッカーを撮るのが初めてだとは思えません。ボールを追う2人の選手の動きや表情がいいシーンを捉えています。
大胆なフレーミングが◎
選手を大胆なフレーミングで狙いましたね。切り取り方がいい。選手の動きを追って高速連写した中から、バランスのいい瞬間をうまく選び出しました。
蹴る足の動感がGOOD
遅いシャッター速度で、動きを感じる写真になりました。「引き算の写真」「足し算の写真」がありますが、前者の良いカットです。遠くの選手たちの足が効果的。
最良の瞬間をキャッチ!
ゴールキーパーがボールを止めたいい瞬間を捉えられました。画面下でボールを抑えるキーパーにピントが合っているのはアクション優先の効果ですね。
輝く背中に喜びが見える
大胆なアップで得点者の喜びをよく表現した作品です。高速連写をしたため良い瞬間が押さえられていますね。背景と白いユニフォームの対比が印象的です。
躍動感のある一瞬を撮影
ゴールを狙う選手とキーバーの攻防をアクション優先で撮影。高速連写で躍動感のある選手の動きを捉えています。ポジションも光の具合も適切です。
選手の表情もバッチリ
ボールを追う選手を高速連写で捉えた躍動感のある作品です。秒間約30コマで撮影した中から選ぶのは大変ですが、バランスのいいカットをセレクトしています。
影までが面白いカット
ゴールを決めた瞬間。皆さん同じシーンを撮りましたが、カメラポジションが少し違うだけで写真が大きく変わってきます。逆光で躍動感が増しています。
印象的な喜びのシーン
ハットトリックを決めた選手の表情をうまく撮影。大口径超望遠レンズできれいにぼけたシンプルな背景が表情をさらに引き立てています。
サッカー撮影体験会 参加者の声
■川合絢三さん (栃木県宇都宮市)
「EOS R5 Mark II」のアクション優先と「RF200-800mm F6.3-9 IS USM」の組み合わせで、選手が密集するシュートやコーナーキックのシーンを狙ってみました。RF200-800mmをクロップして超望遠でも使ってみました
が、思った以上に迫力のあるシーンが捉えられたと思います。
■佐々木海さん (神奈川県藤沢市)
「EOS R1」でアクション優先を使って撮影しましたが、いつも使っている「EOS R3」とは違ってAFが被写体に食いついていくような感覚でした。サッカーのような選手が交錯するシーンの多い競技を撮るのに向いていると思いました。「RF200-800mm F6.3-9 IS USM」は1本で引きも寄りも狙える便利なレンズでした。
■金尾真里さん (神奈川県横浜市港北区)
普段はバスケットの試合をよく撮っているので、屋外でフィールド競技を撮ることはめったにない経験でした。最初のうちは選手との距離感がつかめずにちょっと戸惑いましたが、「EOS R5 Mark II」と「RF100-300mm F2.8 L IS USM」の組み合わせは狙ったところに素早くピントが合ってくれました。
■金子紘さん (神奈川県横浜市泉区)
単焦点レンズを使ってスナップを撮ることが多く、ズームレンズでスポーツシーンを撮ること自体あまりないことだったので、楽しい経験ができました。「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」は、AFが速くてしっかり被写体を捉えてくれるので、迫力あるいいカットが撮れました。
■田代陽平さん (神奈川県横浜市西区)
サッカーの試合を撮るのは初めてでしたが、楽しく撮影体験ができました。キヤノンのカメラを手にするのも実は初めてでしたが、「EOS R5 Mark II」の被写体認識はすごいのひと言。レンズはAFが速くて描写もきれいです。近いうちに、ぜひまた使ってみたいシステムです。
■都谷伊織さん (神奈川県横浜市都筑区)
「EOS R5 Mark II」のアクション優先を使って撮影しましたが、ボールを持っている選手をカメラが追尾し続けてくれるので、AFのピント位置を気にせずに絵づくりに専念できました。「RF100-300mm F2.8 L IS USM」の描写もきれいで高画質なので、ある程度トリミングしても十分使えると思いました。
■桃木和彦さん (東京都港区)
普段は「EOS R3」を使っていますが、「EOS R1」はAFだけでなくプレビュー表示も速く、すべての挙動が速いカメラだと感じました。ファインダーが大きくて見やすいので、プレビューは背面の液晶モニターを使わずにファインダーで確認できます。AFはカメラ任せにして、フレーミングに集中して撮影できるのがよかったです。
■土井良一さん (東京都稲城市)
アクション優先で撮ると、密集する選手の中でもボールを持っている選手にしっかりピントが合い続けているのに驚きました。「EOS R5 Mark II」と「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」は自分で所有しているシステム。カメラの性能を知るいい体験ができました。
■藤本洋志さん (東京都江戸川区)
「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」を使ってみましたが、レンジが広くて幅広いシーンをカバーできる扱いやすいレンズだと感じました。軽さも魅力ですし、ピントが合いやすいのもいいですね。「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」をメインに使っていますが、EOS Rシステムに買い替えたくなりました。
■増田知彬さん (神奈川県相模原市)
ときどき野球やゴルフを撮っていますが、メインで使っているのは70-200mmです。それに比べると「RF200-800mm F6.3-9 IS USM」は便利で面白いレンズだと思いました。ピントもバッチリ合います。「RF400mm F2.8 L IS USM」は背景の大きなボケに感動しました。美しい仕上がりにできるレンズですね。
- 撮影指導 : 長田洋平さん (アフロスポーツ)
- 1986年、東京都出身。2009年、早稲田大学教育学部卒業後、アフロに入社。スタジオアシスタントを経て、2012年よりアフロスポーツ所属。夏冬オリンピック・パラリンピックとサッカーW杯を撮影。車いすバスケットボールを題材としたスポーツドキュメンタリーにも力を入れている。
→ アフロスポーツ
- サッカークラブ情報
- 今回の撮影会に協力いただいた鎌倉インターナショナルSCは、神奈川県鎌倉市を拠点に「CLUB WITHOUT BORDERS」をビジョンにかかげて活動するサッカークラブ「鎌倉インターナショナルFC」のセカンドチーム。チーム、クラブの情報は公式サイトへ。
→ 鎌倉インターナショナルFC