人気YouTuberのゆ~とびさんを講師に招き、東京都八丈島にある唯一の高校・八丈高校写真部の生徒たちが、写真の力で八丈島の魅力を多くの人に届けることを目指したギャラリー展が11月29日(金)よりスタート。12月26日(木)まで実施中のギャラリー展の見どころを、ゆ~とびさんの在廊日や八丈高校の生徒たちの来場日の様子と共にレポートします。
人が途切れず、大盛況!ゆ~とびさん在廊日
インパクト大!大判プリントの魅力
会期2日目となる11月30日(土)は、大阪在住のゆ~とびさんが駆けつけてくれました。オープン前のギャラリーに入るなり、「めっちゃ、ええやん!」を連呼。自身の作品はもちろん、八丈高校の生徒たちの写真も一点一点丁寧に見ながら、大きくプリントされた作品に見入っていました。
B0(ゼロ)サイズにプリントしてもらったのは人生初というゆ~とびさんに、まずは率直な感想を伺いました。
ゆ~とびさんコメント
エプサイトギャラリーに入った瞬間、まず高校生たちの写真が目に飛び込んできて。めっちゃいいなと思いました。カラフルやし、時間帯もいろいろあって、部員たちが写ってる表情もあるから見てて楽しい。
これだけ大きくプリントして展示されたことで、インパクトも大きくなるというのが、 心にグッときましたね。思わず「おお!」って声が出ました。やっぱりプリントの力ってすごい。
特にB0(ゼロ)サイズは迫力がすごいですよね。なかなかこんな大きい写真としては普段は見られないから、すごいありがたいなという気持ちです。
ファンや関係者との貴重なふれあいの場
この日のギャラリーは、ゆ~とびさんの在廊を聞きつけたファンのみなさんが続々と来場。11時前にはオープン待ちの人もチラホラ。一番乗りも、ゆ~とびさんのファンだという男性でした。その後も老若男女問わず、様々なお客様で終始会場は大賑わい。
ゆ~とびさんのファン以外にも、八丈島の小学校の校長先生や生徒のご家族、30年近く帰れていないが、ふと故郷が恋しくなったという八丈島出身の女性など、八丈島にゆかりのある人も多くみられました。
ゆ~とびさんはそんな来場者ひとりひとりに丁寧に話しかけ、記念撮影に応じたり、自ら写真の説明をしたりと来場者をもてなしていました。
サプライズな訪問者も続々と
そして、たくさんのサプライズもありました。有志で遊びに来てくれた、ゆ~とびさんのオンラインサロン「SWAMP」メンバ―のみなさんが偶然集結したり、八丈高校写真部顧問の田崎先生と現在は都内在住というOGのふたりも遊びに来てくれたり。
さらに、世界的な評価も受けている写真家の井上浩輝さんやこの前週に開催された「CAPA博2024」にも登壇してくれた人気フォトグラファーのゆーいちさんなど、著名な方が続々と来場し、会場が一時騒然としました。ゆ~とびさんの日ごろの人望が垣間見られた1日にもなりました。
写真展を目にしてみて
そんなこんなで、あっという間に在廊時間終了となってしまったゆ~とびさん。最後に改めて一言いただきました。
ゆ~とびさんコメント
やっぱり、プリントして飾る良さがありましたね。データで、しかもスマホだけで見るんやったら、それぞれの場所で、それぞれの時間で見て終わりだと思うんですけど、プリントをすることでそこに人が集まって、会話しながら見て、時間も共有できるというのが、データやSNSにはないリアルの良さだと思いますね。
このギャラリー展がプロジェクトのゴールになりますが、すごく良かったと思います。高校生たちが一生懸命撮った写真はもちろんですが、僕の写真もちゃんといい感じにまとまってるし。天候に恵まれずどうしようかと思ったけど(笑)、雨と天気が悪いことにより逆に統一感が出て良かったです。安心しました。
高校生たちがついにギャラリー展へ
大きくプリントされた作品と感動の対面!
そして、ゆ~とびさん在廊から2週間後の去る12月14日(土)、八丈高校写真部員たちが八丈島からはるばると有楽町のギャラリーへ。八丈島での全2回の実習では、それぞれの事情で全員集まることが叶いませんでしたが、この日は7人の部員が全員が揃って来場してくれました。ギャラリーに入るなり、「わー!」とそれぞれの作品に見入る部員たち。最初は少し緊張気味でしたが、ギャラリー展を訪れた来場者の方に話しかけられたり、会場に置かれたメッセージノートを見ているうちにすっかりリラックスして、大いに盛り上がりました。
”島チカラ”が叶えてくれた、たくさんの想いと、人とのつながり
そして、この日のギャラリーにも様々なお客様が。CAPA博に来場してくれた一般のお客様や八丈高校写真部顧問の田崎先生が以前赴任していた学校の元教え子たち、八丈高校と共に今年の写真甲子園本戦大会で切磋琢磨しあった、逗子葉山高校写真部の生徒たちなど、たくさんの嬉しい再会がありました。こうして、写真展をきっかけに様々な人と会えるのもまた「写真の力」です。
顧問の田崎先生は「生徒たちも最初は緊張していましたが、自分たちの作品を大迫力のプリントで見たり、来場者の感想を読んだりする中で、達成感と充実感を感じていました。また、今までお世話になった人や過去に夢中になって写真部で活動した仲間たちと再会できたことも、この写真展が叶えてくれました。皆様やゆ~とびさんには感謝しかありません。」と語ってくれました。
1回目の実習からみんなをまとめてきた、しっかり者の部長・中川一瑠さんにも代表してギャラリー展を見ての感想を聞きました。「教室のプリントで見たときよりも、ずっと色がきれいで迫力があって、本当に感動しました。こんな貴重な機会を本当にありがとうございました。」
写真展を訪れた多くの人が「八丈島に行ってみたくなった」「こんな写真撮ってみたい」と語ってくれていたことを中川さんに伝えると、このプロジェクトを通じ、目指していた島の未来につながる「八丈学」に役立ったと、とても喜んでいました。八丈高校では島の未来のために、島の魅力を探求する「八丈学」という独自の学習プログラムを取り入れています。
最後に、「プロジェクトは一旦終わりとなりますが、これからも島の魅力を発信し続けますか?」と尋ねてみると、キラキラとした目で「はい!もちろん!」と力強く答えてくれました。
ギャラリー展は12月26日まで開催中!
ゆ~とびさん、そして八丈高校写真部の生徒たちの想いがたくさん詰まったギャラリー展は12月26日(木)まで開催中。ゆ~とびさんのファンや八丈島にゆかりのある方はもちろん、これから八丈島に行ってみたいと思っている方や写真展を開催してみたいと思っている方にもおすすめの写真展です◎
個人的には、丸の内でこの季節ならではのホリデー気分を味わうのも良いのですが、八丈島の自然で、ほっこりした気分に浸れるのが最高の癒しになると思いました!
こんなにHappyオーラに包まれたギャラリー展はなかなかありません。年末でお疲れ気味のそこのあなた!ぜひ、心温まるひとときを過ごしにギャラリーまで足を運んでみてください。
開催期間 2024年11月29日 (金) ~12月26日 (木)
会場 エプソンスクエア丸の内 エプサイトギャラリー
住所 東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1F
アクセス JR有楽町駅・国際フォーラム口から徒歩2分 ほか
会館時間 11:00〜18:00
休館日 日曜・祝日
入場料 無料
https://www.epson.jp/showroom/marunouchi/epsite/gallery/exhibitions/2024/1129/
<写真>松村広行
<取材>CAPA編集部
<文>サイトウアヤコ