蝶番&金具を使いこなせば、作品の幅が広がる! グレードがアップする!
最もベーシックな平蝶番を筆頭に、自由蝶番、フラッシュ蝶番、バネ蝶番…といった、機能性・デザインの異なるさまざまな蝶番の特徴と使い方を解説した、不定期連載企画をこれまでお届けしてきた。
蝶番以外の金具も種類が豊富で、これらを上手に使いこなせば、建具&家具作りの幅を広げてくれる。今回からは、そんなラッチ、落とし、戸車、ステー…といった建具・家具に使うアイテムを紹介。
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*ラッチ・掛け金の基本とバリエーションはコチラをチェック!
Hardware 04 取っ手・レバー・ノブ
扉や引出しの開け閉めに必要になるのがこの金物。使い勝手や動作をイメージするのがポイント。
一般的なタイプのドアノブ。室内用のドアによく見られる。持ち手が円筒状になったものもある
取っ手は、戸の形態と開け閉めする際の動作に合わせて選ぶのが大事。手で握るタイプには「取っ手」や「ノブ」などがある。指先を引っかける「手掛け」や「引き手」、さらに指でつまむ動作の「ツマミ」など、種類やデザインはかなり豊富にある。指先を使うタイプの金物は、小さな力で開け閉め可能な扉や引出しに使うようにしたい。取り付け方はノブ以外はじつに単純で、建具の表側と、裏側から留めるタイプの2種類に分けられる。
取っ手のバリエーション
裏ネジ式ハンドル。面付け式と使い勝手は同じだが、建具の裏側からネジで留めるタイプ 面付け式ハンドル。建具の表側から留めるタイプの取っ手で、取り付けが簡単 引き手。引き戸に使われる取っ手で、写真はふすま用 こちらは障子などの引き戸によく使われる 回転取っ手。キッチンやウッドデッキの床下収納の取っ手として使われる。レバーを押すと取っ手が回転して出てくる仕組み ツマミ。クローゼットの扉など家具によく使われている これはツマミのバリエーションのひとつ。中心を押すとスプリングの力で取っ手が飛び出す
取っ手(裏ネジ式)の取り付け例
01 引き出しの正面板に取っ手をつける位置を決める 02 ドリルで下穴をあけたが、付属のビスの長さが足りなかったので、ビス頭が入るような大きさの穴をさらに半分ほどあけた 03 裏側からドライバーでネジ留めして取っ手を固定する 04 これで完成
回転取っ手の取り付け例
01 床下収納のフタに、回転取っ手をはめる穴をあける。適当な径のドリルであけてからノミで削る 02 回転取っ手を穴にはめてビス留め 03 これで取り付けは完了 04 床の表面から取っ手が飛び出さないので、歩いてもつまずかない
ドアノブの取り付け例
一般的なドアノブのパーツ。右上から左に順に、「丸座」「丸座カバー」「フロント」「ラッチ本体」「レバー」 01 ドアにドアノブを取り付けるための穴をくり抜く。ドアの両面はレバー、木口はラッチ本体のサイズに合わせる(写真はビス留め用の下穴があいた状態) 02 ドアに丸座を取り付ける 03 丸座のカバーをかぶせたら、ドアの木口からラッチ本体を入れる 04 ラッチの向きがドアの開きと対応しているか確認したらレバーを差し込む 05 反対側のレバーを取り付け、ビスで固定 06 ドアノブがしっかり機能するか確認できたら、木口にフロントをかぶせて固定する 07 ラッチの受けを取り付ける作業に移る。受けとして使うパーツがこれ 08 ドアノブの位置と合うように、ドア枠をくり抜く 09-1 受けを順番どおりにはめ込みビス留め 09-2 受けと枠がツライチになればOK 10 これでドアノブの取り付けは完了 *小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。
*掲載データは2014年8月時のものです。