蝶番&金具を使いこなせば、作品の幅が広がる! グレードがアップする!
最もベーシックな平蝶番を筆頭に、自由蝶番、フラッシュ蝶番、バネ蝶番…といった、機能性・デザインの異なるさまざまな蝶番の特徴と使い方を解説した、不定期連載企画をこれまでお届けしてきた。
蝶番以外の金具も種類が豊富で、これらを上手に使いこなせば、建具&家具作りの幅を広げてくれる。今回からは、そんなラッチ、落とし、戸車、ステー…といった建具・家具に使うアイテムを紹介。
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*蝶番の基本的な取りつけ方はコチラをチェック!
*ラッチ・掛け金の基本とバリエーションはコチラをチェック!
Hardware 05 錠前
住宅などの防犯対策に欠かせない金具。毎日開け閉めする場所なので、ゆるんでいたらすぐに補修・交換を!
シリンダー錠。外側から鍵を回すとデッドボルトが飛び出してドアをロックする。内側からの施錠はサムターン式、プッシュ式などがある
引き違い窓用の鍵としてよく使われるクレセント錠。右・左側用があるので購入する際は要注意
使い勝手を考え、掛け金やチェーンなどには「南京錠」、小物入れの扉には「パッチン錠」といったスタンダードな錠前で十分だが、玄関などの外と内を隔てるドアには防犯性を高めるために必ず強固な錠前をつけるようにしたい。錠前としては一般的な「シリンダー錠」のほかに、ノブと鍵が一体になったものが使われることが多い。なお、引き違いの窓の錠前には、半円盤の突起(受け)にフックを引っかけて施錠する「クレセント錠」が多くの住宅に使われている。空き巣・泥棒に狙われにくくするために、二重ロック式や、ふたつ以上の鍵をつける(ツーロック)のがおすすめだ。
パッチン錠。スナップ錠とも呼ばれ、工具箱や旅行カバンなどの扉やフタによく使われる 南京錠。掛け金などとセットで使用する、スタンダードな錠前 番号錠。好きな番号に設定することができ、鍵のいらない錠前
クレセント錠の取りつけ例
01 クレセント錠のパーツ。左の受けを外側の窓、右の本体を内側の窓に取り付ける 02 このクレセント錠は二重ロック式になっており、フックを回したあとに側面の黒い金具をスライドさせるとフックが回らなくなる 03 内側の窓枠に金属用のドリルビットで下穴をあけ、クレセント錠の本体を取り付ける。位置は奥とツライチ 04 外側の窓枠のクレセント錠がくる位置に、受けのサイズと合わせた穴が確認できる 05 フックの受けとなる突起をネジで固定 06 うまく閉まるか確認できたら取り付けは完了
シリンダー錠の取りつけ例
01 シリンダー錠のパーツ。右から「フロント」「錠本体」「シリンダー」「サムターン」 02 ドアに錠前を取り付けるための穴が確認できる。ドアの内側はサムターン、外側はシリンダー、木口は錠本体のサイズに合わせる 03 写真のように錠本体をはめ込む 04 フロントをかぶせてビスで固定 05 ドア内側にサムターン、外側にシリンダーをはめ、ビスで固定 06 サムターンを回して、デッドボルトが動くか確認できたら完了
その他の錠前
ドア用補助錠。写真のドアガードや、チェーン状のものがよく使われている デッドボルトが飛び出さないタイプのケースロック(箱錠)。すべての機能が箱型のケース状に詰め込まれた錠前で、トイレなどあらゆる場所に使われる レバーと鍵が一体化した窓用の錠前。構造は打ち掛けと似ており、上下左右開きどの窓にも使える *小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。
*掲載データは2014年8月時のものです。