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【設置物の撮り方②】デザイン性重視の撮影方法 – 光と影を活用

路上には街灯や標識、カーブミラー、看板など、さまざまな設置物があふれています。普段は被写体としてあまり絵にならないと感じ、見逃しがちでもある設置物。このような設置物にスポットを当てて、魅力的な写真に仕上げる撮影テクニックをご紹介します。

 

撮影:藤井智弘

 

標識は順光狙いで色調を生かして
街灯は逆光で捉えてシルエット描写にしよう

光と影を活用すると、普段は何げなく見ている道路標識などが引き立ってきます。標識は順光で捉えるとはっきり写り、色調も強調されるのでインパクトのある写真に。また強い光が標識やカーブミラーに反射している光景も、ハイライトがアクセントとなって画面が引き締まります。

街灯を雰囲気重視で撮るなら逆光がおすすめ。シルエットにして、空の階調や光を強調しましょう。また、壁に映る影を狙っても、デザイン性を感じさせる印象深い写真に仕上げることができます。

 

基本テクニック

太陽の輝きを画面に入れてアクセントにする

カーブミラーや標識、看板などは、太陽の光を反射させると、それがアイキャッチとなってインパクトが出る。画面のアクセントとして、とても効果的である。晴天下でアングルや撮影ポジションを調整しながら、設置物の縁近くで反射させると光条が出てカッコよく決まる。光の反射ではなく、太陽を直接捉えたり、被写体で少し隠したりして取り入れるのもいい。

 

撮影:藤井智弘

 

カーブミラーに映る空と雲、そして壁の影に引かれて撮影したが、インパクトは弱い。ミラーの影も別の影と重なっていて中途半端な印象だ。

 

撮影:藤井智弘

 

何げない場面も強い光を入れることで印象的になる

画面のアクセントとなるように、太陽をカーブミラーに反射させて撮影。超広角レンズの遠近感を意識し、ダイナミックな印象になるように下からあおる。露出はハイライト側で合わせてAEロックをしており、全体をややアンダーにすることで輝きを強調した。

21ミリ相当 絞り優先オート(F11 1/320秒) ISO100 WB:オート

 

 

逆光時はシルエットで見せるのもおすすめ

逆光時は被写体をシルエットにし、フォルムを強調させても楽しい。単調な形の標識やミラーより、絵になる街灯などがおすすめだ。なお、逆光では画面にフレアやゴーストが出やすい。演出として利用するのでなければ、それらが出ない位置を探そう。

 

撮影:藤井智弘

 

おしゃれな街灯はシルエット描写向き

逆光で街灯を狙う。さらに、空と雲の階調も意識する。順光とは異なる、イメージ的な写真に仕上がった。フレアやゴーストが出ないよう、太陽がわずかに雲にかかった瞬間を狙っている。

 

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