イメージセンサー(撮像素子)に当たる光の量や、その多い少ないを指す言葉で、簡単にいえば「写真の明るさ」のこと。デジタルカメラでは、イメージセンサーに当たる光の量を変える「絞り」、光が当たる時間の長さをあらわす「シャッター速度」、光に対する敏感さである「ISO感度」の3つの要素で露出が決まる。これらを調節してほどよい明るさにすることを「露出を決める」「露出を合わせる」という。
そして、イメージセンサーに当たる光の量が適量なら、ほどよい明るさ=「適正露出」の写真に仕上がる。光の量が適量よりも多いと写真は明るくなり、これを「オーバー露出」と呼ぶ。反対に少なければ写真は暗くなり、「アンダー露出」となる。
また露出は同じでも絞り、シャッター速度、ISO感度の組み合わせによって仕上がりの描写は異なる。
露出は、絞りやシャッター速度、ISO感度によって決まる。
上から順に、オーバー露出、適正露出、アンダー露出。
上の2枚の写真は[F22、1/60秒、ISO400]と[F5.6、1/1000秒、ISO400]で撮影したもの。露出は同じだが、絞りとシャッター速度の値が違うため、前景のボケ具合と水の描写に違いが出ている。
イラスト/イワタモリオ