測距点選択とは、ピントを合わせたい部分に重なっている測距点を選んでAFを作動させる撮影方法。三脚を使用した撮影のように、フレーミングを先に決めてからピント合わせを行うときに利用する。測距点が多くて広い範囲をカバーしているカメラだと、フレーミングの自由度がより高く、ピント合わせがより正確に行える。
測距点選択は、風景や物撮りなど被写体と向き合い、じっくり撮りたいときに最適だ。スポーツなど迅速なピント合わせが求められるシーンには不向きである。ただし、手持ちでも三脚使用でも柔軟にピント位置を変えられる利点がある。
写真/北村智史
主要被写体のピンクのバラの花に重なる測距点を選択して、AF作動を行って撮影した。ピントも構図も狙いどおりに決まった。