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【カメラ用語事典】プログラムシフト

プログラムシフトとは、プログラムオート(Pモード)使用時にダイヤルを回すと、絞りとシャッター速度の組み合わせを素早く変更できる機能。背景をぼかしたり、反対にシャープに写したりといった絞りの効果のほか、動いている被写体の描写などを自分でコントロールできる。
 
プログラムオートでは、シャッターボタンを半押ししたときにカメラが被写体を測光し、装着しているレンズの明るさや焦点距離なども含めた条件から最適な露出(絞りとシャッター速度の組み合わせ、「ISOオート」時はISO感度も)を決定してくれる。ただし、それはあくまでカメラが判断する露出であって、撮影者の意図は反映されていない。
 
そこでプログラムオートではダイヤルを回せば、絞りとシャッター速度の組み合わせを変更できるようになっているのだ。つまり、撮影モードを変えなくても、適正露出のまま絞りを開けたり、シャッター速度を速くしたりすることができる。
 

プログラムシフトとはプログラムオート使用時に使う機能。

 

 

シャッター半押しで絞りとシャッター速度が自動で決まったら、電子ダイヤルを回して好みの絞りとシャッター速度の組み合わせを選ぶ。このシーンではプログラムシフトによって、主に背景の見え方に違いが出た。ただし、プログラムシフトでは個々の設定変更はできない。