ニュース

小型軽量で手ブレ補正5段の高倍率ズームレンズ「キヤノン RF24-240mm F4-6.3 IS USM」

キヤノンは、2019年2月に開発発表したRFマウントの高倍率ズームレンズ「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」を、2019年9月上旬に発売すると発表した。価格はオープンで、キヤノンオンラインショップ直販価格は120,000円(税別)。

RF24-240mm F4-6.3 IS USM

「RF24-240mm F4-6.3 IS USM」は、フルサイズミラーレスカメラ「EOS Rシステム」用の交換レンズ。光学10倍の高倍率ズームレンズで、広角24mmから望遠240mmまでの幅広い焦点距離を1本でカバー。スナップや風景、ポートレートなど幅広い撮影シーンに対応する。フルサイズ対応の高倍率ズームレンズでありながら小型・軽量を追求した設計で、旅行などにも気軽に携行できる。

 
■優れた描写性能と小型・軽量化の両立
RFマウントの特長である大口径・ショートバックフォーカスの利点を生かし、レンズ群の後端(カメラ側)に大きなレンズを配置することで、画面の中心部から周辺部までの高い描写性能と小型・軽量化の両立を実現。UD(特殊低分散)レンズ2枚と非球面レンズ1枚の採用により、画像劣化の原因となる諸収差を低減する。

RF24-240mm F4-6.3 IS USM

 
■最大5段分の手ブレ補正
静止画撮影時の手ブレ補正効果は最大5段分(焦点距離240mm・EOS R使用時)を実現。望遠や夜景などの手持ち撮影でもブレを抑えて撮影することができる。また、フルサイズ対応の交換レンズとしてキヤノン初となる「ダイナミック IS」を搭載し、歩きながらの動画撮影でもブレを抑えた撮影が可能。さらにカメラと協調する「コンビネーション IS」との組み合わせで、より強力な補正効果を発揮する。

■超小型超音波モーター「ナノUSM」搭載
指先ほどの大きさの超音波モーター「ナノUSM」を搭載し、AFを高速化。EOS Rシステムのミラーレスカメラに搭載している「デュアルピクセルCMOS AF」との組み合わせにより、静止画撮影時における高速・高精度AFと動画撮影時における滑らかなAFを実現する。動画撮影時には気になる駆動音も抑制する。

■フォーカス/コントロールリング採用
RFレンズに搭載されているコントロールリングは、本レンズに関しては「フォーカス/コントロールリング」を新設。スイッチを切り替えることによって、フォーカスリングまたはコントロールリングとして使用できる。コントロールリングには、ISO感度や露出補正の機能を任意で割り当てることが可能。

RF24-240mm F4-6.3 IS USM

 
■その他の機能
オートフォーカスの後、フォーカスリングを回転させるだけで即時にマニュアルフォーカスが可能な「フルタイムマニュアル」に対応する。レンズの全長が変わらずにピント合わせを行うことができるリアフォーカス方式を採用。なお、レンズの仕様上、多重露出撮影には対応しない。本レンズで撮影された画像を使用して、別のレンズで多重露出撮影をすることもできないので注意。

■アクセサリー
「レンズフード EW-78F」(希望小売価格:税別 3,500円)も2019年9月上旬発売予定。

RF24-240mm F4-6.3 IS USM
▲レンズフードEW-78F 装着例

 

 

■RF24-240mm F4-6.3 IS USM 主な仕様

マウント キヤノンRFマウント
焦点距離 24~240mm
最小絞り F36
レンズ構成 15群21枚
画角(水平/垂直/対角線) 74°~8°35′ / 53°~5°45′ / 84°~10°20′
絞り羽根枚数 7枚(円形絞り)
最短撮影距離 0.5m
最大撮影倍率 0.26倍(240mm時)
フィルター径 φ72mm
サイズ(最大径×長さ) φ80.4×122.5mm
質量 約750g

 

 
〈文〉佐藤陽子