写真のためのタブレット活用術⑥この秋iPadOSの進化でより使いやすくなる
パソコンよりも持ち運びやすく手軽なタブレット。性能が向上した本格的なアプリも出始めて、実用度がアップしてきた。そこで本企画では、「写真のためのタブレット活用術」と題して、全7回にわたって写真撮影を楽しむ人向けに活用テクニックなどを紹介していく。そろそろ本気でタブレットを始めよう!
第6回となる本稿では、今秋のリリースが予定されているiPadOSについて解説する。
写真のためのタブレット活用術
① 「写真作品を見せる」にはタブレットが最適解!? ポートフォリオにもオススメ
② タブレットで直感的に画像編集! アドビ「Lightroom for iPad」の使い勝手がかなり良い
③ 2019年、フル版PhotoshopがiPadで使えるようになる! 現状のフォトショップ系アプリもおさらい
④ タブレットとカメラを連携させると何が便利? メーカー純正ソフトでカメラをコントロール!
この秋、iPadOSの進化でより使いやすくなる
この秋、アップルからiPad用の新しいOS「iPadOS」のリリースが予定されている。今までは、iPhoneと共通の「iOS」だったが、この新OSの登場によって、iPadの立ち位置が大きく変化しそうだ。タブレットというハードの性質から機動性が高く、持ち運びに便利なだけではなく、その中身も限りなくパソコンに近づいた機能が手に入りそうだ。
主な改善点として、①ホーム画面の機能が改良 ②新しいジェスチャーが追加 ③USBメモリーやSDカードに対応 ④SafariでPCサイトが表示できるようになる ⑤マウスやトラックパッドに対応、などがある。今までパソコン上でないとできなかったさまざまな作業が、今後はタブレットだけで十分こと足りるようになりそうだ。正式リリースを期待して待とう!
iPadをサブモニターとして使用可能に
現在も「Duet」などのアプリを使うことでiPadをパソコンのサブモニターとして使うことができるが、この秋には純正の機能だけで行えるようになる。「iPadOS」になると、パソコンのディスプレイの作業面積を拡張したり、ミラーリングして同じ画面を他人に見せたり、または、Apple pencilによりiPadを液晶タブレット代わりに使用することができるようになる。
USBメモリなども使いやすくなる
最新のiPad Proでは、ライトニング端子の代わりにUSB-C端子が搭載されているので、USBメモリやSDカードリーダーが使えるようになる。これによって、データの保存容量を拡張したり、他者へ渡すときなどに便利になる。
「Photoshop CC for iPad」でフォトショップも本格アプリ化
加えて、フルバージョンのフォトショップがiPadで使えるようになったら、かなり環境が変化するはずだ。こちらは2019年中のリリースが予定されている。近年では、ミラーレスカメラの登場により機材を軽量化できているが、これで重たいノートパソコンも減らすことができるかもしれない?
写真・解説/P.Taichi Imai