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映像表現も新時代へ! スマホでの映画撮影を実現する「Beastgrip Pro」【Inter BEE 2019】

2019年11月13日(水)〜15日(金)の3日間、千葉の幕張メッセで開催された「Inter BEE 2019」(International Broadcast Equipment Exhibition 2019 = 2019年 国際放送機器展)。音と映像と通信のプロフェッショナル向け展示会だが、会場にはアマチュアにおすすめの写真機材も数多く展示されていた。会場で見つけた注目のアイテムやユニークな製品をピックアップして紹介する。

【ケンコー・トキナー】スマホにシネレンズを装着できる「Beastgrip Pro」

ケンコー・トキナーのブースに展示されていたのは、スマートフォン撮影用のリグ「Beastgrip Pro」。

Inter BEE 2019【ケンコー・トキナー】Beastgrip Pro

 

「Beastgrip Pro」は、スマートフォンでの映像撮影に欠かせない機材として注目を集めている。というのも、全編を20台のiPhoneで撮影した斎藤工主演の映画『麻雀放浪記2020』(2019年4月5日公開) では「Beastgrip Pro」が機材協力し、多くの場面で活躍したからだ。

Inter BEE 2019【ケンコー・トキナー】Beastgrip Pro
▲撮影には「iPhone8 plus」と「Beastgrip Pro」「Beastgrip 1.33× アナモルフィックレンズ」「Beastgrip×Kenko Pro Series 0.75× ワイドアングルレンズ」が使われた

 

「Beastgrip Pro」は、全てのスマートフォンに適応するユニバーサルタイプのレンズマウントを備えたリグシステム。調整可能なレンズマウントとスプリング付きクランプで確実なグリップを可能にしてくれる。その容姿はなかなかの迫力だ。スマートフォンと本格レンズの組み合わせで映画のワンシーンが捉えられてしまうのだから、映像表現も新たな時代へと突き進んでいるのを感じた。

Inter BEE 2019【ケンコー・トキナー】Beastgrip Pro
▲展示されていたのは、「DOFアダプターMK2」を介して「Tokina Cinema 100mmT2.9マクロレンズ」を装着したモデル。このアダプターを使い、スマートフォンとスチルカメラ用レンズやシネマレンズで本格的な映像を撮ることができる。こんなシステムで本格的な映画が撮れてしまう時代になったのだ。

 

 

〈文〉柴田 誠