パナソニックは、フルサイズミラーレスカメラに対応したLマウントの標準ズームレンズ「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6 (S-R2060)」を2020年5月27日に海外発表した。2020年2月に更新されたロードマップにある、リリース予定の6本のレンズの中の標準ズームレンズだ。
米国での発売は2020年7月末で、価格は599.99ドル (約64,500円)。欧州では7月発売で669ユーロ (約79,500円)。日本国内での発売時期・価格については、まだ発表されていない。
「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」は、ダイナミックな表現が可能な超広角20mmから標準60mmまでの焦点距離をカバーする、コンパクトで軽量な標準ズームレンズ。重さ約12.3オンス (約350g) の軽量設計となっており、高い機動性を誇る。LUMIX Sシリーズとしては、7本目となるレンズだ。
リリースによると、非球面レンズ2枚、ED (超低分散) レンズ3枚を採用した9群11枚構成となっており、各収差を効果的に抑制して、高い解像性能を実現している。さらに超高屈折率のUHRレンズを採用することで、レンズユニットを小型化しつつ、画像中心部から周辺部まで均一な画質を実現している。絞り羽根は9枚の円形絞りを採用する。最短撮影距離は、被写体にグッと近寄ることのできる0.15m (最大倍率0.43倍) となっている。
「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」のフィルター径は67mm。防塵・防滴構造を備えた堅牢性と、−10℃の過酷な条件下での使用にも耐えることができる耐低温仕様となっており、レンズ前面には、水や油をはじいて付着を防ぐフッ素コーティングが施されている。また、レンズの駆動音を抑制するメカニズムが採用されており、スムーズな動画撮影に対応できるレンズとなっている。
〈文〉柴田 誠