ニコンは、Zマウントを採用したAPS-Cサイズ (ニコンDXフォーマット) 対応の高倍率ズームレンズ「NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR」の開発を発表した。
2020年10月14日に公開された「NIKKOR Z レンズラインナップ Ver.3.0」の中で、発売が予定されていた11本のレンズのうちの5本目となるレンズ。DXフォーマットとしては3本目のレンズとなる。2021年内の発売を目指して開発が進められている。
■外観から仕様を予想
公開された画像を見ると、鏡筒にはコントロールリングを装備し、マウントはプラスチックマウントを採用しているようだ。DXフォーマットの「NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR」「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」は、いずれも沈胴式を採用しているが、「NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR」には沈胴時の指標が見られないので、沈胴式ではないレンズの可能性が高い。「市販する製品の外観とは異なる可能性がある」としているものの、ほぼ量産化の最終形に近いものだろう。
■レンズ名から性能を予想
「NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR」の詳細なスペックはまだ明らかにされていないため光学系は想像できないが、名称からわかるのは35mm判換算27〜210mm相当の焦点距離で、光学式手ブレ補正VR機構を内蔵するレンズということ。
さらに「広角から望遠までの幅広いシーンでの撮影に加え、近距離撮影にも適しており、この一本でさまざまなシーンの静止画・動画撮影が可能となる」ということなので、マクロ機能や、静粛性とレスポンスに優れたSTM (ステッピングモーター) も搭載されそうだ。
まだまだ情報は少ないが、小型・軽量の高倍率ズームレンズの登場を心待ちにしたい。
※レンズの画像は開発発表時のものです。外観は変更になる場合があります。