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性能はフラッグシップ譲り! フルサイズミラーレスのベーシックモデル「ソニー α7 IV」国内発売

ソニーは、フルサイズミラーレスカメラ「α7 IV」を2021年12月17日に国内で発売する。αシリーズのベーシックモデルとして第4世代となる機種で、2021年10月21日に海外発表されている。価格はオープンで、市場推定価格はボディ単体が330,000円前後、ズームレンズキットが350,000円前後 (税込)。なお、ズームレンズキットは、2022年春以降の発売予定となっている。

<2022. 5.20> ズームレンズキットが2022年5月27日発売に決定。

α7 IV
FE 24-105mm F4 G OSS 装着例

■フラッグシップモデル譲りの高画質性能

有効約3300万画素の新開発フルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサー「Exmor R (エクスモア アール)」を搭載し、画像処理エンジンにはフラッグシップ機の「α1」や「α7S III」にも搭載されている「BIONZ XR (ビオンズ エックスアール)」を採用。従来比最大約8倍の高速処理を可能にした。常用ISO感度100〜51200 (静止画拡張時 ISO50〜204800) の広い感度領域を高解像とともに実現する。

α7 IV

また。ノイズを低減しながら、高い色再現力で被写体細部の質感まで高精細に表現。15ストップの広いダイナミックレンジで、階調豊かな表現ができる。

■静止画・動画で鳥のリアルタイム瞳AFに対応

新画像処理エンジン「BIONZ XR」が、高精度・高速・高追随のAFを実現。「α1」と同等の759点の選択可能な位相差測距点と、425点のコントラスト測距点を高密度に配置した。リアルタイムトラッキングは、顔検出精度が向上。人物と動物のリアルタイム瞳AFに対応し、「α1」と同様にリアルタイム瞳AFでの鳥の瞳の検出を実現。さらに、αシリーズで初めて動画撮影時の鳥のリアルタイム瞳AFに対応する。

■5.5段の光学式5軸ボディ内手ブレ補正

上位モデルに搭載されている高精度な手ブレ補正ユニットとジャイロセンサーを搭載し、5.5段の手ブレ補正効果を実現する。静止画撮影の手ブレ補正の効果は、シャッターボタン半押し中、ピント拡大機能やMFアシストによる拡大表示中にライブビュー映像で確認することができる。

手ブレ量を高精度に検出して光学的に補正する動画専用の「アクティブモード」にも対応し、手持ち撮影を強力にサポートする。

■高精細EVF

「α7 III」よりも高精細な約368万ドットのOLED電子ビューファインダー (EVF) を採用し、約1.6倍の高解像度を実現。視野角37.3°、23mmのハイアイポイントとなっている。EVF内の表示画質も向上し、ピントの確認もしやすくなった。防曇性も大幅に向上している。上位モデルと同様に明るさ・色温度の調整が可能で、表示フレームレートもSTDモード60fpsとHIモード120fpsの選択ができる。

■バリアングル液晶モニター

横方向に176°、上方向180°、下方向90°まで可動する横開きのバリアングル液晶モニターを搭載。3.0型・約103万ドットの大型タッチパネル液晶は、屋外での視認性に配慮し、屋外晴天モードや手動設定に対応。タッチトラッキングやタッチフォーカスに加えて、新たにメニューやファンクションメニューのタッチ操作が可能になっている。

α7 IV

■静止画と動画、両方の操作性を追求

「α7 IV」は、静止画と動画の両方で操作性を追求したハイブリッド機となっている。モードダイヤル下部には「静止画 / 動画 / S&Q切り替えダイヤル」を装備。専用設定に素早く切り替えることができる。

 

メニューは、静止画モード時には静止画に関係するメニューだけ、動画モード / S&Qモード時は動画撮影に関するメニューだけが表示されるように刷新。露出補正ダイヤルの代わりに、自由に機能を割り当てられる後ダイヤルRを搭載しており、後ダイヤルLと同様にカスタマイズが可能。静止画撮影時と動画撮影時それぞれに別の機能を登録することができる。

α7 IV

■美肌効果

人物撮影時には、静止画でも動画でも使用できる「美肌効果機能」を搭載。目や口元のシャープ感を保ったまま、肌のしわやくすみを低減して自然な印象で撮影できる。美肌効果は4段階から選択可能。

■動画性能

被写体検出能力の向上により、動画撮影時のAF性能も大きく進化している。AF使用時の被写体選択とフォーカス遷移をサポートするAFアシスト、被写界深度を視覚化するフォーカスマップなどを搭載。また、αシリーズでは初めて、フォーカス時の画角変動を抑えるブリージング補正機能も搭載した。

全画素読み出しによる4K/60p記録、フルサイズ7Kオーバーサンプリングによる4K/30p記録の動画撮影が可能で、ソニーの映像制作用カメラ Cinema Line (シネマライン) と同様のルック「S-Cineton (エスシネトーン)」を搭載。10種類から選択可能なクリエイティブルックも搭載する。デジタルオーディオインターフェースに対応したマルチインターフェースシュー (MIシュー) を搭載。内蔵マイクの音質も向上しており、音質にもこだわった動画撮影ができる。

α7 IV ズームレンズキット

標準ズームレンズ「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS」が付属する。

α7 IV

先行展示

2021年12月7日より、ソニーショールーム/ソニーストア銀座、ソニーストア札幌、ソニーストア名古屋、ソニーストア大阪、ソニーストア福岡天神にて先行展示を実施。体験もできる。なお、銀座と札幌での体験は、12月19日まで事前予約制となる。

SONY α7 IV 主な仕様

型名 ILCE-7M4
有効画素数 約3300万画素
撮像素子 35mmフルサイズ (35.9×23.9mm) Exmor R CMOSセンサー
マウント ソニーEマウント
ISO感度 ISO 100〜51200 (拡張:下限 ISO 50、上限 ISO 204800)
シャッター速度 1/8000〜30秒
ファインダー 0.5型 約368万ドット OLED電子ビューファインダー (約0.78倍)
画像モニター 3.0型、約103万ドット バリアングル液晶モニター (タッチパネル)
記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリーカード (UHS-I/II対応)、CFexpress Type Aカード
外寸 (幅×高さ×奥行き) 約131.3×96.4×79.8mm
質量 約573g (本体のみ) / 約658g (バッテリー、メモリーカードを含む)