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【2021ベストバイ】1本あると何かと便利! 小型ミラーレスにぴったりの「マンフロット PIXI ミニ三脚」

2021年は少しずつ良い方へ変化の兆しが見え始めた1年でした。2022年は久しぶりに楽しい写真ライフを過ごせることを願って、プロ写真家やカメラライターに「2021年に買ってよかったモノ」を一斉調査しました。さあ、どんなアイテムが出てくるかお楽しみに!

プロが買って良かったモノ教えます! 2021ベストバイ特集

増田賢一さんの2021ベストバイ「マンフロット PIXI ミニ三脚」

【2021ベストバイ】増田賢一さん
APS-Cやマイクロフォーサーズ機に最適。「ニコン Z 50」を載せたところ。

シンプルな操作性と軽さが嬉しい

最近、小さめの機材を置きっぱなし、かつ固定して使うような機会が増えてきた。テーブルフォト的な撮影はもちろんのこと、例えばテーブルにカメラを置いてそのままムービーを回すとか、マイクを固定するとか、複数の機材をいわば放置状態でマルチに使う場合も多い。

そんな時に便利なのが小型三脚だが、今までは (大きめの機材を取り付けるために) 小型ながらも脚やセンターポールが伸びたり、しっかりめの自由雲台が付いている製品しか持っていなかった。これだと使用時の高さがそこそこ高くなり過ぎるし、さらに運搬もゴテゴテするので、さすがにそこまではいらないなあ、最低限の機能だけのタイプも欲しいなあ……と思ったときに出会ったのがマンフロットの「PIXI」だ。

機能としては脚が広がるだけ、しかも自由雲台はボタン式で、押すと開放、離すと固定というシンプルなもの。その雲台も30°チョイしか傾けることもできない。ある意味割り切った製品だが、重い機材を固定することもなく、逆に誤って傾きすぎることもないので、用途としては十分これで事足りる。とくに重さが190gと軽量のところが嬉しいポイント。

小型ミラーレスカメラにぴったり、工夫次第でいろいろ使える

主要パーツは樹脂製のようだが強度的には不満もなく、デザインも気に入っている。畳んだときのデザインが鑓の先端のように先すぼまりになり、本体から出っぱるところがほとんどなくスリムなので、隙間があれば突っ込んで収納することもできる。「PIXI」には上位機種もあり、大きな自由雲台と開脚角度がさらに広くなるちょっと大きめな「PIXI EVO」もあるが、そこまでいくと今まで使っている小型三脚で対応できるので、やはり小型の「PIXI」が都合がいい。

で、実際の用途はというと、使うのはAPS-Cミラーレス「ニコン Z 50」の固定、あるいは「LUMIX G99」などのマイクロフォーサーズミラーレスがメイン。耐荷重が1kgまでなので、マッチングとしてはぴったりだろう。フルサイズ機にはちょっと心許ない感じだ。あとは小さな「OSMO Pocket」やマイクなどを固定して使うこともある。

【2021ベストバイ】増田賢一さん
「OSMO Pocket」などサブ的な用途の機材を載せるのにも便利だ。

 

雲台がワンプッシュで固定できるが、強度的には十分で、ロック後に動くことはない。逆にリリースするときの力がそこそこ必要で固すぎる気もするが、逆に安心感はある。置いて使う以外にも、閉じて使えばグリップ代わりにもなる。テーブルフォト的な用途では何も取り付けず、開脚具合を調節しながら小さなレフ板を立てかけるために使うこともある。と、工夫次第でいかようにも使える便利グッズになっている。