富士フイルムの大口径広角レンズ「XF23mmF1.4 R LM WR」が、2022年2月24日発売に決定した。カメラの高画素化に対応する解像性能を追求した新世代レンズを「X-T30 II」と組み合わせて試してみた。
Xシリーズで撮る楽しみが広がる新世代レンズの登場
大口径広角レンズの「XF23mmF1.4」にニューモデルが登場。リニアモーターを使用したAFはとても速く、最短撮影距離は約19cmまで寄れるので、被写体に迫った絵作りも楽しめる。防塵・防滴・耐低温構造も採用され、過酷な環境下でも安心だ。
ほどよいサイズ感で扱いやすい
35mm判換算35mm相当の広角レンズで、大口径F1.4のためそれなりに大柄だ。しかし決して重すぎることはなく、小型のボディにもフィットする。絞りリングの感触も良好。
こだわりの解像性能、幅広いシーンで活躍する新スタンダード
描写は絞り開放から甘さがなくシャープ。画面中心部と周辺部の画質の差も少ない。絞り開放では周辺光量低下がわずかに感じられるが、2段絞るとほぼ気にならなくなる。絞り羽根が従来モデルの7枚から9枚に増え、絞ってもボケが角張らないのもイイ。スナップ、ポートレート、風景など幅広いシーンで活躍できるレンズだ
誇張しすぎない遠近感とボケが気持ちいい
ランプシェードを絞り開放で狙う。35mm相当の誇張しすぎない遠近感と大口径レンズらしいボケが得られた。シェードの透明感や柄の立体感も申し分ない。逆光による撮影であるが、フレアも出ず、クリアでコントラストの高い仕上がりだ。
フジノンレンズ XF23mmF1.4 R LM WR
発売日 2022年2月24日
希望小売価格 134,200円(税込)
マウント 富士フイルムXマウント
焦点距離 23mm (35mm判換算 35mm相当)
開放絞り F1.4
最小絞り F16
レンズ構成 10群15枚 (非球面レンズ2枚、EDレンズ3枚)
画角 63.4°
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)
最短撮影距離 19cm
最大撮影倍率 0.2倍
フィルター径 φ58mm
最大径×長さ 約φ67×77.8mm
質量 約375g