ニコンが、フルサイズミラーレスカメラ「Z 9」のファームウェアVer.2.10を2022年4月20日に公開した。高周波フリッカー低減機能の追加や、AF性能の向上などが盛り込まれている。
変更内容は以下のとおり。
ニコン Z 9 ファームウェア C:Ver.2.10
■機能追加
- カスタムメニュー f2 [カスタムボタンの機能 (撮影)] でボタンに割り当てられる機能として [高周波フリッカー低減] を追加。
■機能向上
- 小さな被写体に対するオートフォーカスの追従性を向上。
- [フォーカスモード] を [コンティニュアスAF] に設定した場合の人物検出時における瞳AF / 顔検出AFのピント精度を向上。
■機能改善
- [AFエリアモード] を以下のいずれかに設定したときに、ピントが背景に張り付いてしまうことがある現象を改善。
- [シングルポイントAF] [ダイナミックAF (S)] [ダイナミックAF (M)] [ワイドエリアAF (C1)] をサイズ [1×1]、[ワイドエリアAF (C2)]をサイズ [1×1] に設定したとき。
- カメラの [手ブレ補正] を [しない] 以外に設定し、カメラを上または下に向けた状態でパンニングした際の手ブレ補正の動作を改善。
■不具合修正
以下の不具合を修正。
- 一部のZマウントレンズを装着した際、カスタムメニュー a1 [AF-Cモード時の優先] を [フォーカス] に設定して、[フォーカスモード] を [コンティニュアスAF] にした際、ピントが合っているのにシャッターが切れないことがある。
- Fマウントレンズ装着時に撮影モードをMまたはAモードに設定していた際に、カスタムメニュー f4 [操作のロック] で [絞り値のロック] が設定できない。
- 絞りリングと電子接点があるFマウントレンズ装着時に、カスタムメニュー f1 [カスタムボタンの機能 (撮影)] でいずれかのボタンに [撮影機能の呼び出し] を設定すると、[現在の設定を登録] が選択できない。
- [静止画撮影メニュー] の [自動ゆがみ補正] を [ON] にして撮影しても、自動ゆがみ補正が適用されていないことがある。
- Mac版の「Picture Control Utility 2」を使用してメモリーカードにカスタムピクチャーコントロールを保存すると、そのカスタムピクチャーコントロールがカメラで認識されない。
- 以下の設定を行った際に撮影機能の呼び出しを行うと、意図せず露出が変わってしまうことがある。
- 撮影モードをM、かつ ISO感度を固定。
- カスタムメニュー b7 [絞り値変化時の露出維持] を [しない] 以外に設定。
- カスタムメニュー f2 [カスタムボタンの機能 (撮影)] でいずれかのボタンに [撮影機能の呼び出し] または [撮影機能の呼び出し (ホールド)] を割り当て、その中の設定項目を以下のように設定。
- [シャッタースピード] [絞り値] [ISO 感度設定] のチェックを全て外す。
- [撮影モード] のチェックを外す。または [M] に設定する。
- 以下の2つの項目を異なる設定にしている状態で撮影機能の呼び出しをすると、正しく被写体検出されないことがある。
- [静止画撮影メニュー] > [AF時の被写体検出設定]
- カスタムメニュー f2[カスタムボタンの機能 (撮影)] > 任意のボタン > [撮影機能の呼び出し] または [撮影機能の呼び出し (ホールド)] > [AF時の被写体検出設定]
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