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星の軌跡で一味違う夜空の写真に! ソフトを使った「比較明合成」のコツ

デジタルカメラなら、連写で捉えた夜空の写真を比較明合成するだけで、幻想的な星の光跡が撮影できます。CAPA創刊40周年フォトコンテストで優秀賞を受賞した湯淺光則さんに、いま注目の比較明合成テクニックを聞きました。基本の撮影テクニックに続いて、今回は合成テクニックを紹介します。

比較明合成の撮影テクニック

目次

  1. 比較明合成の撮影テクニック
  2. 比較明合成の合成テクニック
  3. 比較明合成の応用テクニック : 星の光跡+人物
  4. 比較明合成の応用テクニック : ホタル

作品の完成度を重視するなら画像ソフトを使った合成がおすすめ

撮影した連続写真は、比較明合成して仕上げていく。単に合成できれば良いなら、最近はカメラ内で合成できる機種も増えてきた。ただし、作品として仕上げるなら「Adobe Photoshop」や専用ソフトを使用したほうが自由に処理できる。私はおもに「SiriusComp (シリウスコンプ)」というフリーソフトを使用している。

光跡を美しく表現するため比較明合成だけでなく、加算平均合成を使ったり、それらをブレンドしたりすることも有効である。撮影だけでなく、合成処理にもこだわりたい。

2つの合成処理で光跡をイメージどおりに描く

比較明合成と加算平均合成で仕上げた2枚を「Adobe Photoshop」でブレンド。光跡の滑らかさと色鮮やかさがイメージどおりに仕上がった。合成処理を使い分けたりブレンドしたりすることで、作品づくりの自由度が広がる。

比較明合成の合成テクニック
キヤノン EOS 6D カールツァイス Distagon 21mm F2.8 絞りF2.8 ISO3200 WB : オート RAWデータ 30秒×178枚合成

比較明合成の写真は、どぎつくてとても美しいとは言えないものができやすい。加算平均合成はとても滑らかで美しいが、光跡は薄く目立たない。両者をブレンドすると滑らかで色鮮やかに表現できる。

比較明合成の合成テクニック
比較明合成
比較明合成の合成テクニック
加算平均合成

パソコン合成とカメラ内合成のメリット&デメリット

カメラ内で比較明合成できる機種が増えてきた。その場で簡単に処理や確認ができるのでとても便利だ。ただし、細かい調整は行なえないので、作品づくりにはパソコンによる合成がおすすめ。写り込んでしまった飛行機を消したり、光跡や風景を滑らかに処理したり、作品としての完成度をアップできる。

色鮮やかな光跡に仕上げる合成の基本

① 比較明合成や加算平均合成した画像を確認

連続撮影した写真をまずは比較明合成して、光跡の色鮮やかさや滑らかさを確認。イメージと違ったら加算平均合成した写真と見比べてみる。「Adobe Photoshop」でも合成できるが、専用ソフトを使うと簡単だ。

比較明合成の合成テクニック

② 2枚をレイヤーとして読み込み、ブレンド

比較明合成と加算平均合成の中間の仕上がりを求めるなら、2枚をレイヤーとして読み込み、不透明度を調整してブレンドする。ここでは比較明合成した写真の不透明度を50%に調整して仕上げた。

比較明合成の合成テクニック

 

パソコンによる比較明合成のポイント

  1. RAWデータは時間がかかるので、現像したJPEG画像を合成する。
  2. 色鮮やかさを出すため、彩度を少し上げてRAW現像する。
  3. 飛行機などの余計な光跡の写り込みは合成前にレタッチする。

 

次回はポートレートと組み合わせた比較明合成の応用テクニックを紹介します。