ケンコー・トキナーは、APS-Cデジタル一眼レフカメラ向けの超広角ズームレンズ「Tokina (トキナー) atx-i 11-16mm F2.8 CF PLUS」と「Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF PLUS」を2022年9月9日に発売する。対応するマウントは、キヤノンEFとニコンF 。希望小売価格は「atx-i 11-16mm F2.8 CF PLUS」が107,250円、「atx-i 11-20mm F2.8 CF PLUS」が115,500円 (いずれも税込)となっている。
「atx-i 11-16mm F2.8 CF PLUS」は、旧モデルの「atx-i 11-16mm F2.8 CF」の性能を引き継いだ新モデル。同様に「atx-i 11-20mm F2.8 CF PLUS」は旧モデル「atx-i 11-20mm F2.8 CF」のリニューアル製品で、両製品とも新たにクリーニングクロス付きとなった。
両レンズとも開放F値が2.8と明るく、ズーム全域で一定。これはAPS-C専用の超広角ズームレンズとしてほかに例のないもの。フォーカスリングを前後にスライドさせるだけでAF/MFの切り替えができる「ワンタッチフォーカスクラッチ機構」を採用し、マニュアルフォーカスの操作性も高いことから動画撮影用としても高く評価されているという。
「atx-i 11-16mm F2.8 CF PLUS」は、前群にP-MO非球面レンズ、後群にガラスモールド非球面レンズと2枚のSDガラスを用いた11群13枚のレンズ構成で、ディストーションと諸収差をしっかりと補正している。「atx-i 11-20mm F2.8 CF PLUS」も前者に似た12群14枚のレンズ構成で、前群にP-MO非球面レンズ、後群にガラスモールド非球面レンズ2枚とSDガラス2枚を用いている。
トキナーのこだわりがみられるのが、フォーカスリングの回転方向。一般的にサードパーティー製のレンズでは、マウントごとにフォーカスリングの回転方向を変えることはないが、両レンズともキヤノンEF用はキヤノンの純正レンズ、ニコンF用はニコンの純正レンズに合わせてある。純正レンズと変わらぬ操作感を実現していることも、トキナーatx-iシリーズの特徴。
レンズ前面には撥水性・撥油性に優れたWRコートを施し、水を弾き、指紋や皮脂が付いても簡単に拭き取ることができる。また、マウント外周部にはゴムシーリングを備え、防塵・防滴に配慮した構造となっている。
なお、最新のミラーレスカメラには、キヤノンとニコン、両メーカーの純正マウントアダプターを併用することで使用することが可能。
Tokina atx-i 11-16mm F2.8 CF PLUS 主な仕様
マウント キヤノンEF、ニコンF
対応撮像画面サイズ APS-C
焦点距離 11〜16mm
レンズ構成 11群13枚
画角 104°〜82°
開放絞り F2.8
最小絞り F22
絞り羽根 9枚
最短撮影距離 0.3m
フィルター径 77mm
最大径×長さ キヤノンEF φ84×91.7mm、ニコンF φ84×89.2mm
質量 約555g
付属品 バヨネットフード、クリーニングクロス
Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF PLUS 主な仕様
マウント キヤノンEF、ニコンF
対応撮像画面サイズ APS-C
焦点距離 11〜20mm
レンズ構成 12群14枚
画角 104°〜72°
開放絞り F2.8
最小絞り F22
絞り羽根 9枚
最短撮影距離 0.28m
フィルター径 82mm
最大径×長さ キヤノンEF φ89×94.3mm、ニコンF φ89×91.8mm
質量 キヤノンEF 約570g、ニコンF 約555g
付属品 バヨネットフード、クリーニングクロス