PLやNDなどの風景に使うフィルターだけがフィルターではない。写真の色と雰囲気をアップさせてくれる「個性派フィルター」が、いま続々と増えている。その描写や使いこなしをプロ写真家に教えてもらった。新しい写真のヒントがここにある!
目次
- ソフトな光で映画のワンシーンのように「ブラックミスト」
- あえて解像度を低くしてにじませた不思議な世界「アルプスパンチ!」「なついろパンチ!」
- シャープな光のラインを発生させる「Streak Blue / Orange / Green」
上田晃司さん愛用のKANI「Streak Blue」「Streak Orange」「Streak Green」
参考価格 税込 5,280円 (52mm) 〜7,780円 (82mm)
サイズ 52mm、55mm、58mm、62mm、67mm、72mm、77mm、82mm、100×100mm
光源にシャープな光のラインを発生させる
KANIから発売されているStreak (ストリーク) は強い光源に対してライン状のフレアを発生させるフィルター。ライン状のフレアといえば、アナモフィックレンズという高価で特殊なレンズを使う必要があるが、ストリークを使えば簡単にアナモフィックレンズフレア的なフレアを楽しむことができる。青、オレンジ、グリーンの3色で展開しており、撮りたいイメージに合わせて選択できる。
小さく強い光源を写すとより細い線を描ける
実際に使用してみると、とても面白い効果を得られる。フレアの角度はフィルター枠を回転させ自由に設定できるし、アナモフィックレンズでは難しい斜めにフレアを出すことも可能。細長いフレアをうまく出すには、できるだけ小さく強い光源を写すのがコツ。ヘッドランプなど大きめの光源はフレアも大きくなってしまうので注意。夜景撮影、夜スナップなど幅広く使用できるのでぜひ試してほしい。
最初の1枚にはブルーがオススメ
「Streak Blue」で撮影。街灯に対してアナモフィックフレアのような美しい青いフレアを表現できた。少しアングルをつけたことでフレアも歪曲しているが、被写体に対して水平にするとほぼ歪まない。
オレンジとグリーンの効果も面白い。イメージに合わせて使い分けするとよいだろう。フィルターを使わないと、やはり少し寂しい印象だ。
■「Streak Orange」で撮影
■「Streak Green」で撮影
■フィルターなし
※参考価格は記事公開時点の直販価格です。