一眼レフ用のAFレンズは、電子マウントアダプターを使ってミラーレスカメラに装着可能。純正レンズのようにAFやAEが使え、ミラーレスシステムへの移行がスムーズにできるアダプターを厳選して紹介しよう。
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一眼レフ用レンズがミラーレス機でよみがえる
今やレンズ交換式システムカメラの中心はミラーレスだ。特にフルサイズミラーレス機は機種が増えて、注目度が高い。とはいえ、これまで一眼レフを使ってきたユーザーで、すでにミラーレスへ完全に移行した、という人はまだ少ないだろう。「一眼レフのシステムは持っているが、ミラーレスも使いたい」という人が多いのではないだろうか。また「自分が使っているメーカーとは異なるメーカーのミラーレス機に興味がある」という人もいるだろう。
しかしミラーレスのボディを購入しても、レンズまで一気にそろえるのは大変だ。所有している一眼レフ用レンズを生かすのが経済的。また、ミラーレスはまだレンズラインアップが十分ではないメーカーもあるので、豊富な一眼レフ用レンズを活用したいと思っている人も多いはず。そこで登場するのがマウントアダプターだ。
レンズ資産を生かしてミラーレスへスムーズに移行
マウントアダプターといえば、オールドレンズを装着し、ピントはMF、絞りもレンズ側で手動というイメージが強いかもしれない。しかしカメラメーカー純正をはじめ、サードパーティーからも電子接点を装備した電子マウントアダプターが用意されている。すると、デジタル一眼レフで使用していたレンズがミラーレスでも使用可能になる。しかも多くがAFやAE、手ブレ補正などにも連動し、ミラーレス用レンズに変身するのだ。
ここでは、カメラメーカー純正、サードパーティー製、合わせて5種類の電子マウントアダプターを使用して、使い心地や各種機能の連動を確かめてみた。
主要マウントのフランジバック比較
フランジバックとは、カメラ側のマウントから撮像素子までの距離のことだ。一眼レフにはクリックリターンミラーがあるため40mm以上あるが、ミラーレスはその半分以下と短い。そのため一眼レフ用レンズはミラーレスカメラで使える可能性がある。
一眼レフ | ミラーレス |
---|---|
キヤノンEF 44mm | キヤノンRF 20mm |
ニコンF 46.5mm | ニコンZ 16mm |
ソニーA 44.5mm | ソニーE 18mm |
ペンタックスK 45.5mm | Lマウント 20mm |