ニコンZマウントの単焦点レンズ2本で実写！ フォクトレンダー超大口径50mm＆超広角15mmレビュー

フルサイズ用ノクトンで最も明るい「NOKTON 50mm F1 Aspherical」と超広角レンズの「SUPER WIDE-HELIAR (スーパーワイドヘリアー) 15mm F4.5 Aspherical」が、待望のニコンZマウントで登場。個性的な2本を試してみた。

Zユーザーが待ち焦がれた個性豊かなMF単焦点レンズ

2月に発売されたニコンZマウント用フォクトレンダーレンズ「NOKTON 50mm F1 Aspherical」と「SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical」を使ってみた。

どちらもMF専用だが、ピーキングなどのアシスト機能にも対応しているので、純正レンズと同じ感覚で使用できる。Zユーザー必見のレンズだ。

開放F1の明るい超大口径標準レンズ「NOKTON 50mm F1 Aspherical」

超大口径の「NOKTON 50mm F1 Aspherical」は、絞り開放からキリッと引き締まった描写をするレンズ。アウトフォーカス部の柔らかなボケ描写も美しく、積極的に絞りを開けて撮りたくなる。フォーカスリングの操作感も絶品だ。

フォーカス位置のキレと大きく柔らかいボケが快感

花やイルミネーション、街中のスナップで開放F1の描写を試したが、合焦部は超大口径レンズの開放とは思えないほどシャープで、大きく柔らかなボケに包まれる。浅い被写界深度を積極的に使いたくなるレンズだ。

シルキーな操作感の金属製ヘリコイド

鏡筒は、フォクトレンダー製レンズ共通の美しい仕上げで、モノとしての魅力にもあふれている。ピントリングの操作感も高く、正確なピント合わせができる。

GAレンズで超大口径F1.0の画質を追求

レンズ構成は7群9枚で、第1面にコシナ自社生産によるGA (研削非球面) レンズを採用。高い光学性能を達成しながらシンプルなレンズ構成を実現している。

約12cmまで寄れる超広角レンズ「SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical」

「SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical」は、超広角レンズながら歪曲収差を徹底的に補正。最短撮影距離12.6cmという近接撮影、各種フィルターにも対応できることなど、多彩な表現にチャレンジしてみたくなる。

パースペクティブを生かした表現を満喫

超広角レンズ特有の強いパースペクティブを活用した写真表現を存分に楽しむことができる。通常のねじ込み式フィルターもダイレクトに装着可能だ。最短撮影距離は約12cmと大胆に寄れる。