銀座十字屋・ディリゲント事業部は、オーストリア Angelbird (エンジェルバード) 社のメモリーカード「AV PRO CFexpress Type A | 1TB」とカードリーダー「CFexpress Type A Card Reader」、メモリーカードケース「Media Tank CFexpress Type A」を2023年4月27日に発売した。価格はいずれもオープン。
AV PRO CFexpress Type A | 1TB
市販品としては最大容量となる1TBのCFexpress Type Aカード。最大読み出し速度820MB/s、最大書き込み速度730MB/s、持続書き込み速度650MB/sを持ち、非圧縮RAWの高速連写や長時間の高ビットレート動画撮影を可能にする。参考価格は85,800円 (税込)。
Angelbirdは、ARRIやREDなどのシネマカメラメーカー向け専用メディアを設計してきた経験を生かして、CFexpress Type Aカードを採用するソニーのαシリーズ (α1、α7 IV、α7S IIIなど)、FXシリーズ (FX3、FX6など)に焦点を絞り、本製品を設計した。
安定した読み出し速度と書き込み速度を実現するStable Stream テクノロジーを採用。特注のSiP (System in Package) 回路の採用により、チップの通信を高速化しながら、省電力化を図り、カメラの電力消費を抑えつつ、高いパフォーマンスを発揮する。
回路および外装には、耐湿、耐X線、防磁、耐衝撃、防塵を配慮した設計がなされており、動作温度は−10℃から70℃までと広く、オーバーヒートからカードを保護する適応型温度管理機能を搭載する。カード表面にはステッカーを貼付せず、発熱によりステッカーの残滓がカメラ内に付着するのを防ぐ。
また、同時発売のカードリーダー「CFexpress Type A Card Reader」を用いて、カードのファームウェアのアップデートに対応。カメラとの互換性の確保、最適なパフォーマンスを維持する。
CFexpress Type A Card Reader
CFexpress Type Aカード用のカードリーダー。USB Type-Cケーブルが付属し、USB3.2 Gen 2 ×2、20Gb/s接続 (Thunderbolt 3/4互換) による高速データ転送に対応する。参考価格は17,050円 (税込)。
使用中に負荷がかかりUSB-C端子が破損するのを防ぐため、USBケーブルのコネクタ部分がカードリーダー筐体内深くまで収納される独自のSolid Connect機構を採用。これにより、コネクタの損傷やデータ転送中に不用意にケーブルが抜けるのを防ぐ。
本体後部のスイッチを有効にすることで、意図しないファイルの削除や上書きを防ぎ、パソコン側からカードに対して不要なデータやファイルを書き込めなくする機能を持つ。
Media Tank CFexpress Type A
最大4枚のCFexpress Type Aカードを収納できる堅牢なメモリーカードケース。参考価格は13,750円 (税込)。
アルミニウム削り出しによるハードなケース本体は、防滴、防塵、耐衝撃、ESD (静電気対策)、耐X線の能力を持ち、ガタ付きのない精密な造りとなっている。また、不用意にケースが開くことがないよう堅牢なロック機構「Lock-Solid」を採用している。
本体の片側はイエロー、もう一方のサイドはグレーの塗装が施されている。また、2か所の角にはホールが設けられ、パッドロック (南京錠) やカラビナを取り付けることもできる。