キヤノンは、レンズ交換式カメラEOSシリーズの累計生産台数が、2023年3月に1億1,000万台、EOSシリーズ用の交換レンズであるRF/EFレンズシリーズの累計生産台数が、2023年5月に1億6,000万本を達成したと発表した。
記念すべき1億1,000万台目に生産されたカメラは「EOS R6 Mark II」、1億6,000万本目に生産された交換レンズは「RF100mm F2.8 L MACRO IS USM」であることが明かされた。
1987年3月、世界初の完全電子マウント方式を採用した銀塩 (フィルム) AF一眼レフカメラとしてスタートした「EOSシリーズ」。その後、デジタル一眼レフカメラにもこのEFマウントは引き継がれ、2003年には普及機の「EOS Kiss Digital」を生み出し、プロフェッショナル向けとしては「EOS-1D」シリーズ、一眼レフカメラによる動画撮影を普及させた「EOS 5D」シリーズなどで、時代をリードしてきた。
2018年には次世代のカメラシステム「EOS R シリーズ」をリリース。新しい映像表現の可能性を広げることに努めてきた。こうしたこともあり、2003年から2022年までの20年連続でレンズ交換式デジタルカメラ世界シェアNo.1を獲得している。
一方、交換レンズにおいても、1987年の「EOSシリーズ」と同時に誕生した「EFレンズ」は、「USM (Ultrasonic Motor=超音波モーター)」や「IS (Image Stabilizer=手ブレ補正機構)」、「DO (Diffractive Optics=積層型回折光学素子)」などの先進技術を開発・導入し、業界をリードしてきた。2018年には、大口径・ショートフランジバックフォーカス・高速通信システムを採用した新マウントの「RFレンズ」が加わり、交換レンズ全体で合計115種類 (2023年6月28日現在、エクステンダーを含む) の豊富なレンズラインナップを形成している。