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ニコンのフルサイズミラーレス「Z f」を触ってきた! 写真でレポート

2023年10月に発売されるニコンのフルサイズミラーレスカメラ「Z f」。発売前に触ることができたので、レポートしよう。

<2023.10.5> 発売日が2023年10月27日に決定。

Z f ハンズオンレポート

高級感のあるブラックペイントのクラシカルなボディ

APS-Cミラーレスカメラ「Z fc」と同様に、ニコンのフィルムカメラ「FM2」にインスパイアされたヘリテージデザインのボディを採用している「Z f」。高級感を感じさせるブラックペイントが施されている。

Z f ハンズオンレポート

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電源レバーをはじめ、ダイヤルやシャッターボタンには上質な感触が得られる真鍮が採用されている。

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押し心地にもこだわったというシャッターボタンにはネジ穴が設けられており、ネジ式のソフトシャッターレリーズを装着してドレスアップすることができる。

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大きさは「Z fc」の約134.5×93.5×43.5mmに対して「Z f」は約144×103×49mmと、ひと回り大きくなっている。ホールド感は悪くない。オプションで用意されている「Z f用エクステンショングリップ Z f-GR1」は、重量のある大口径ズームや超望遠レンズには必要かもしれないが、キットレンズの「NIKKOR Z 40mm f/2 (SE)」を装着しての街スナップでは必要ないだろう。質量は約630gで、「Z fc」の約390gよりも約240g重くなっている (いずれも本体のみ)。イメージセンサーがフルサイズになっていることが大きな要因だろう。

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メディアスロットはバッテリー室の中にある。SDメモリーカードとマmicroSDメモリーカードに対応したデュアルスロットで、ボディが大きくならないよう配慮されている。バッテリーは「Z 8」や「Z 7II」と共通のLi-ionリチャージャブルバッテリー「EN-EL15c」を採用している。

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最先端の性能と操作性

背面の液晶モニターは、バリアングル式の3.2型でタッチパネルを採用。カメラを縦位置に構えると、情報表示やi (アイ) メニュー画面が自動的に縦向き表示に切り替わるようになっている。

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画像処理エンジンは「Z 9」や「Z 8」と同じ「EXPEED 7」を搭載し、被写体検出時に高い追従性を発揮する。被写体検出は人物 (目、顔、頭部、上半身)、犬、猫、鳥、車、バイク、自転車、列車、飛行機の9種類を検知する。

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動画撮影などでカメラ内部の温度上昇した際に、カメラの電源が自動的にオフなるまでの温度を「標準」または「高」に設定できる機能も搭載されている。4K UHD 60pで最長125分までの動画記録ができるなど、本格的な動画撮影にも対応する。

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「フラットモノクローム」で撮ってみた

「Z f」ではモノクロームの表現が重視されている。シャッターダイヤル下に設けられた「静止画/動画セレクター」に「B&W」のモードがあり、切り替えるだけでモノクロ撮影モードになる。

Z f ハンズオンレポート

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矢印

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「静止画/動画セレクター」で、カラーとモノクロを瞬時に切り替えることができる。

 

ピクチャーコントロールには、シャープでダイナミックな高コントラストの「モノクローム」、中間調が豊かでなめらかなグラデーションの「フラットモノクローム」、中間調は暗めながらシャドー部の黒つぶれを抑えてダークトーンを再現する「ディープトーンモノクローム」の3つのモノクロモードを搭載。また、新モードとして「リッチトーンポートレート」が搭載されている。

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「フラットモノクローム」で撮影。豊かな諧調表現で、細部までしっかり描写できている。

 

画素数は「Z 6II」と同じ。有効2450万画素のフルサイズ (FXフォーマット) CMOSセンサーで、Zシリーズで最も優れた8段分のボディ内手ブレ補正機構を備える。

 

 

※撮影にはベータ機を使用しています。