タムロンは、ニコンZマウント対応の超望遠ズームレンズ「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD」(Model A057) を2023年10月31日に発売する。希望小売価格は198,000円 (税込)。
「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD」は、2021年に発売されたソニーEマウント用の超望遠ズームレンズ。2022年には富士フイルムXマウント用が追加され、今回、ニコンZマウント用が追加されることになった。タムロンのニコンZマウント用交換レンズは、「70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD」「35-150mm F/2-2.8 Di III VXD」に続いて3本目となる。
■長さ212.3mmのコンパクトな超望遠ズーム
本製品は超望遠500mmをカバーしながら、全長212.3mmとコンパクト。500mmにズームした場合でも全長は約287.3mmに抑えられている。最大径はφ93mmで、重量は約1,720g (三脚座を除く) と、手持ち撮影が可能なサイズに仕上がっている。また、ズームリングの回転角は75°と小さく、素早くズーム操作を行なえるほか、フレックスズームロック機構によって任意のズーム位置に固定できる。
■特殊硝材による高い描写性能
レンズ構成は16群25枚。特殊硝材のXLD (eXtra Low Dispersion) レンズ1枚、LD (Low Dispersion : 異常低分散) レンズ5枚、複合非球面レンズ2枚を効果的に配置し、高い解像力を実現、同時に軸上色収差をはじめとした諸収差を効果的に抑えている。さらに、ゴーストやフレアを抑制するBBAR-G2コーティングを採用しており、クリアな描写が得られる。
■リニアモーターによる高速AF
AFの駆動系にはリニアモーターフォーカス機構「VXD」を採用。高速・高精度に動作し、高い応答性能を持つ。フォーカス追従性も高く、さまざまな被写体に素早く対応。静粛性も高く、動画撮影にも適している。また、ニコンZマウント用の機能として、マニュアルフォーカス時に便利なリニア・ノンリニア切り替えスイッチが設けられた。
■強力な手ブレ補正機構VC
手ブレ補正機構「VC」を搭載することでより安定した画づくりが可能。三脚を使わない手持ち撮影はもちろん、光量の少ない撮影シーンでもその威力を発揮する。なお、VCのオン/オフはニコンZマウント用ではカメラ側で行なう。
■高い近接能力によるテレマクロ撮影
最短撮影距離は、150mm端で0.6m、500mm端で1.8mと超望遠レンズとしては非常に高い近接撮影能力を持つ。特に150mm端での最大撮影倍率は1:3.1と高く、被写体との適度な撮影距離を保ちながらテレマクロ撮影を行なえる。
■防滴用シーリングを施した簡易防滴構造
レンズ鏡筒の可動部や接合部など、主要な箇所に防滴用のシーリングを施した簡易防滴構造を採用。不用意に水がレンズ内部に侵入するリスクを抑える。付属のレンズフードの先端寄りには保護用ラバーが巻かれ、衝撃やキズが付くのを防ぐ。三脚座はアルカスイス対応の着脱式で、携帯に便利なストラップホール付きとなっている。
TAMRON 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD 主な仕様
モデル名 A057
マウント ニコンZマウント
焦点距離 150〜500mm
開放絞り F5〜6.7
最小絞り F22〜32
画角 (対角) 16°25′〜4°57′ (FXフォーマット時)
レンズ構成 16群25枚
絞り羽根枚数 7枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.6m (W) / 1.8m (T)
最大撮影倍率 1:3.1 (W) / 1:3.7 (T)
フィルター径 φ82mm
最大径×長さ φ93×212.3mm
質量 レンズ本体 1,720g、三脚座 155g
付属品 丸型フード (ラバー付き)、三脚座、レンズキャップ