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開放F2スタートの大口径ポートレートズームレンズ「タムロン 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD」ニコンZマウント発売

タムロンは、フルサイズミラーレスカメラ対応の大口径望遠ズームレンズ「35-150mm F/2-2.8 Di III VXD」ニコンZマウント用を2023年9月21日に発売することを発表した。希望小売価格は258,500円 (税込)。

タムロン 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD ニコンZマウント

 

「35-150mm F/2-2.8 Di III VXD」は、開放絞り値F2を広角端で実現した大口径ズームレンズ。広角35mmから望遠150mmをカバーし、望遠端での開放絞り値もF2.8と明るい。ポートレート撮影に最適な焦点距離を1本でカバーし、ボケを意識した撮影が可能であることが大きな特長。本製品は、ニコンとのライセンス契約の下、ニコンZマウント用レンズとして開発・製造されている。

■開放F2スタートの大口径ズームレンズ

一般的なF2.8通しの大口径ズームレンズに比べ、広角端の35mmでF2の明るい開放F値を実現し、広角側でも大きく美しいボケ味を楽しむことができる。また、速いシャッター速度で手ブレを抑えたいとき場合、あるいは低いISO感度でノイズの発生を抑えたい場合などにも開放F値が明るいことはメリットとなる。

■ズーム全域で高い光学性能を実現

レンズ構成は15群21枚。光の分散性を抑えた4枚の特殊硝材LD (異常低分散) レンズと3枚のGM (ガラスモールド非球面) レンズをバランスよく配置し、ズーム全域にわたり優れた光学性能を実現している。高画素デジタルカメラとの組み合わせでも、画面周辺部まで安定した描写を確保し、大口径ならではの美しく柔らかなボケが得られる。

■高速・高精度AFを可能にするVXD

AF駆動には、リニアモーターフォーカス機構「VXD」を採用。AF速度の速さと高い精度により、最短撮影距離から無限遠まで、優れた応答性をみせる。動体へのフォーカス追従性も高く、ポートレート撮影などでシャッターチャンスを確実に捉えてくれる。さらに、モーター駆動音が小さく静粛性に優れ、静かな環境下での撮影や動画撮影にも対応する。

■広角域で寄れる近接撮影能力

最短撮影距離は広角端35mmで0.33m、最大撮影倍率は1:5.7を達成。大口径F2の明るさを生かして背景を大きくぼかした撮影が可能。なお、望遠端150mmでは最短撮影距離は0.85m、最大撮影倍率は1:5.9となる。

■TAMRON Lens Utilityに対応

ソフトウェア「TAMRON Lens Utility」に対応し、最新ファームウェアへのアップデートができることに加え、静止画・動画撮影時のフォーカシング操作などをカスタマイズする機能を持つ。あらかじめピントを合わせたい2点間と移動時間を設定し、フォーカスセットボタンをクリックするだけで、被写体から被写体へフォーカスが移動する「A-Bフォーカス」やMF時のフォーカスの動き方を「リニア」か「ノンリニア」で選べるなど、表現力を高める機能が揃っている。

■簡易防滴&防汚コートを採用

本体は簡易防滴構造を持ち、内部への水の浸入を防ぐ。レンズ面には防汚コートを施し、汚れが付着した際には素早く拭き取ることができる。付属の花型フードは、脱落を防ぐロック機構を採用する。

TAMRON 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD ニコンZマウント用 主な仕様

モデル名 A058
マウント ニコンZマウント
焦点距離 35〜150mm
開放絞り F2〜2.8
最小絞り F16〜22
レンズ構成 15群21枚
画角 (対角) 63°26’〜16°25’
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.33m (WIDE) / 0.85m (TELE)
最大撮影倍率 1:5.7 (WIDE) / 1:5.9 (TELE)
フィルター径 φ82mm
最大径×長さ φ89.2×160.1mm
質量 1190g
付属品 花型フード (ロック付)、レンズキャップ