パナソニックは、フルサイズ対応のLマウント用マクロレンズ「LUMIX S 100mm F2.8 MACRO」を2024年2月中旬に発売する。希望小売価格は134,200円 (税込)。
＜2024.2.15＞ 発売日が2024年2月15日に決定。
本製品は、フルサイズミラーレス LUMIX Sシリーズ用の中望遠マクロレンズ。新たな光学設計に加え、新開発のデュアルフェイズリニアモータの採用により世界最小・最軽量※ を実現した。等倍マクロ撮影だけでなく、明るいF値を生かした中望遠レンズらしいポートレートや自然なスナップ撮影など、幅広い撮影シーンで優れた性能を発揮する。
※AF対応フルサイズミラーレス用交換レンズ、焦点距離90mm以上の等倍マクロレンズにおいて。2024年1月9日現在、パナソニック調べ。
■高い解像性能を持つ光学系
非球面レンズ3枚を含む新たな光学設計を採用した11群13枚のレンズ構成を持つ。蛍石に近い光学性能を持つUED (特殊超低分散) レンズ2枚、ED (特殊低分散) レンズ1枚が加わることで、軸上色収差を良好に補正し、画面の隅々まで色にじみがなく、優れた描写性能を発揮する。
■高速・高精度なAF性能
「LUMIX S 100mm F2.8 MACRO」のフォーカスは複数の光学系を移動させるダブルフォーカス構成。新開発のデュアルフェイズリニアモータの採用により、動体追従に優れた高速・高性能なAF性能を実現している。
新たなリニアモータは従来のリニアモータがリング状のコイルを必要としているのに対して、フラットな構造であるため、サイズは約50％、質量は50g以上軽量化。体積比で従来型リニアモータの約3倍の推力を実現した。また、静音性が高く、動画撮影にも最適。フォーカスブリージングを抑制した光学設計も採用され、ピント位置変動による画角変動も少ない。
■動画＆マクロ向けのフォーカスリング設定
フォーカスリングは、MF時にリニアとノンリニアの2方式を切り替え可能。ノンリニア方式ではフォーカスリングの回転速度に対して移動量が変化し、俊敏なフォーカシングが可能となる。リニア方式では、フォーカスリングの回転量に応じてピントが移動する直感的な操作に対応する。
さらに回転量の設定も可能で、ピントの移動量・移動速度をコントロールできる。特にリニア方式はマクロ撮影時の微小なフォーカシング操作に役立ち、動画撮影時に撮影意図に合わせたフォーカス移動の演出を行える。
レンズ鏡筒には、フォーカスリミットのスイッチを備え、無限遠から0.5m、最短撮影距離の0.204mから0.5mに切り替えることで、被写体距離に合わせたピント合わせに対応する。
■高い環境適応性能を持つ
従来のLUMIX Sシリーズレンズと同様、防塵・防滴仕様となっており、天候などの環境に左右されることなく、機動力のある撮影が可能。マイナス10℃の耐低温設計がなされ、寒冷地でも安心して使用できる。
■F1.8単焦点シリーズと同サイズ
LUMIX Sシリーズの開放絞り値F1.8の単焦点レンズ (18mm、24mm、35mm、50mm、85mm の5本) は、いずれも全長と最大径、フィルター径が同じ。新製品の「LUMIX S 100mm F2.8 MACRO」もこれらのF1.8単焦点シリーズと同じく、全長約82mm、最大径約73.6mm、フィルター径67mmとなっている。フォーカスリングの幅、スイッチの位置なども同じで、操作性も揃えられている。
質量は、約295gから約355gとバラつきがあるが、重心バランスはほぼ揃えられている。これによりジンバル使用時にバランス調整が最低限で済むというメリットもある。
Panasonic LUMIX S 100mm F2.8 MACRO 主な仕様
品番 S-E100
対応マウント Lマウント
焦点距離 100mm
レンズ構成 11群13枚 (非球面レンズ3枚、UEDレンズ2枚、EDレンズ1枚)
画角 24°
開放絞り F2.8
最小絞り F22
絞り羽根枚数 9枚 (円形虹彩絞り)
最短撮影距離 0.204m
最大撮影倍率 1.0倍
フィルター径 67mm
最大径×長さ 約φ73.6×82.0mm
質量 約298g
付属品 レンズフード、フロントキャップ、リアキャップ