カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2024」が、2024年2月22日~25日にリアル会場とオンラインで開催。リアル会場から、注目の新製品や各社のイチオシ、取材スタッフが見つけた注目アイテムを紹介します。
OMデジタルソリューションズ
注目の製品は、1月30日に発表された「OM SYSTEM OM-1 Mark II」と、「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 II」の交換レンズ2本。この3製品に加えて、OM SYSTEMの各カメラ&交換レンズが、撮影ジャンルを想定したハンズオンコーナーで手に取って、じっくりと体感できた。
「OM SYSTEM OM-1 Mark II」をタッチ&トライ
OM SYSTEMミラーレスカメラの新しいフラッグシップモデル「OM-1 Mark II」。有効2037万画素の裏面照射積層型 Live MOS センサーと画像処理エンジン「TruePic X」は従来モデル「OM-1」と同じだが、世界初「ライブGND」機能を搭載し、AI被写体認識はさらに進化。また、メモリー増設によって、連続撮影可能枚数も大幅にアップしている。
ハーフNDフィルターの効果が得られる「ライブGND」機能の設定画面。ハイレゾショット、ライブND、深度合成などの機能と同様「コンピュテーショナル撮影」メニュー内から設定する。フィルター段数 (GND2、GND4、GND8)、フィルタータイプ (Soft、Medium、Hard) などを選択・設定。
GNDのフィルター効果やその境界位置は、ファインダーやモニターで確認しながら自在に移動できる。境界線の上下と左右 (回転時の支点) はマルチセレクターか十字キーで移動させ、傾きは前後のダイヤルで調節する (フロントダイヤルは大まかな調節、リアダイヤルは細かい調節)。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS」をタッチ&トライ
レンズ単体で最大1200mm相当 (35mm判換算) までカバーする超望遠ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 150-600mm F5.0-6.3 IS」。そして、別売の2倍テレコンバーター「M.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20」と組み合わせれば、最大2400mm相当までカバーできる。
全長264.4mmの製品だが、望遠端600mmまでズームすると、さらに約10cmほど伸びる。手持ち撮影だと不安定になるのでは? という不安を覚える “見た目” だが、カメラのボディ内手ぶれ補正と協調する「5軸シンクロ手ぶれ補正」の搭載により、安定して手ブレを抑えた超望遠撮影が楽しめる。
1000mm相当を超える超望遠レンズになると、極端に狭い画角のために、野鳥や遠方の飛行機など小さな被写体を見失うケースが増えてくる。「ドットサイト照準器 EE-1」を装着して使用すれば、その見失いを減らして、狙った被写体を画面内に捉える可能性が高まる。
「M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 II」をタッチ&トライ
従来製品 (M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6) からカラーとローレットデザインが一新された「M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 II」。ほかのM.ZUIKOレンズとの統一感が図られた、小型軽量設計の超広角ズームレンズである。
本体だけでなく、レンズフードのデザインも一新。従来製品用の別売フード (LH-55B) は、角型デザインだった。それに対して、本製品用の付属フード (LH-55D) は花型デザイン。だから、逆付けが可能で収納性にも優れる。
OM SYSTEMブース内のハンズオンコーナーは、Nature、Wild Birds、Macroと、撮影テーマを意識したディスプレイや作品展示で構成されていた。
こちらは「Macro」のハンズオンコーナー。まるで花壇の前にいるような雰囲気……。その花々を「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO」や「M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro」などのマクロレンズで試し撮りできた。