現在、一眼レフ用MFレンズを別のマウントに変換するマウントアダプターは多数販売され、ほとんどのミラーレスカメラで、マウントの異なるレンズを組み合わせることが可能。一方、一眼レフ用AFレンズのAF/AE機能をそのまま使える電子マウントアダプターは選択肢が限られる。そこで、カメラブランド別にオススメの電子マウントアダプターを紹介する。
目次
- MFレンズをAF化
- 標準レンズをマクロレンズ化
- カメラブランド別・電子マウントアダプター
キヤノン EOS Rシリーズ
EFレンズをフル活用するなら純正モデル
EOS R シリーズでAF、AE が連動する電子マウントアダプターは、「EFマウント → RFマウント」用のみ。キヤノン純正のマウントアダプター「EF-EOS R」が4タイプあり、コントロールリング付きや可変式ND、円偏光フィルター付きが選べる。
キヤノン コントロールリングマウントアダプター EF-EOS R
機能を割り当てられるコントロールリングを持つアダプター。防塵・防滴仕様。
Commlite CM-EF-EOS R
AF、AE、IS (手ブレ補正) が連動。キヤノン純正品に比べ、コストパフォーマンスに優れる。着脱式の三脚座が付く。
ニコン Zシリーズ
Eマウントレンズが使える超薄型アダプターが話題
「Fマウント → Zマウント」は「ニコン FTZ II」の一択。「EFマウント → Z マウント」は、「Fringer FR-NZ2」がオススメ。ユニークなのが、「Eマウント → Zマウント」の超薄型アダプター「Megadap ETZ21 Pro」だ。
Fringer FR-NZ2
三脚座を持たないスッキリとしたデザイン。防塵防滴に配慮した設計となっている。
Megadap ETZ21 Pro
わずか2mmのフランジバックの差を利用して、EマウントレンズをZマウントに変換するアダプター。DXフォーマット機にも対応。
ソニー αシリーズ
選べるマウントが最も多いEマウント用
α (Eマウント) シリーズに使用できる電子マウントアダプターは種類が豊富。「ソニーAマウント → Eマウント」「EFマウント → Eマウント」「Fマウント → Eマウント」「Kマウント → Eマウント」「コンタックスG → Eマウント」「ベクティスV → Eマウント」がある。
Fotodiox EF-SNE-FSN-PLT
C-PLフィルターを内蔵し、外周部のリングを回転させて反射量を調整する。三脚座は着脱式。
MonsterAdapter LA-FE2
従来モデルの「LA-FE1」では、モーターを内蔵したレンズしかAFが使えなかった。新たにAF駆動用モーターを搭載した「LA-FE2」は、モーター非搭載のAFレンズでもAF撮影が行なえる。
富士フイルム Xシリーズ
EFレンズの絞り操作ができる「FR-FX3」が便利
「EFマウント → Xマウント」「Fマウント → Xマウント」がラインアップ。EFレンズが使える「Fringer FR-FX3」は、絞りリング付きであることが特徴。Fマウントレンズが使えるアダプターには「Fringer FR-FTX2」がある。
Fringer FR-FX3
突起部のないスッキリとしたデザイン。搭載された絞りリングでEFレンズの絞りの制御が可能。
Fringer FR-FTX2
モーターを内蔵したFマウントのAFレンズに対応。防塵防滴に配慮した設計になっている。
Lマウントミラーレスカメラ
信頼性の高いシグマの「MC-21」がオススメ
Lマウント (ライカ、パナソニック、シグマ) 用のアダプターには「シグマ MC-21」がある。「EFマウント → Lマウント」と「シグマSAマウント → Lマウント」の2タイプが選べる。
シグマ MC-21 (CANON EF-L)
シグマ製EFレンズをLマウントのカメラで使うためのアダプター。対応レンズか否か表示するLEDランプを持つ。AF はAF-Sのみ使用可能。三脚座付き。
マイクロフォーサーズミラーレスカメラ
EFマウント用とFマウント用が選択可能
複数のブランドから「EFマウント → マイクロフォーサーズマウント」と「Fマウント → マイクロフォーサーズマウント」が発売中。多くのモデルで、AF、AE、IS やVR (手ブレ補正)が機能する。
Commlite CM-AEF-MFT II
2023年に発売された新型で、従来品より対応レンズが増えている。カメラから絞り制御ができる。三脚座付き。
SHOTEN NAF-m43
モーター内蔵のAF-Sニッコールレンズをマイクロフォーサーズのカメラで使うためのアダプター。USB接続でアップデートが可能。