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「流し撮りGP」応援ドライバーのスーパーフォーミュラでの走りをチェック! 真夏の富士はイベントも盛りだくさん!

2024年7月20、21日に開催されたSUPER FORMULA 2024 第4戦 富士スピードウェイ大会。「CAPA流し撮りGP」応援ドライバーの佐藤蓮選手(#65 PONOS NAKAJIMA RACING)と三宅淳詞選手(#12 ThreeBond Racing)のスーパーフォーミュラでの今年の走りをチェックすべく、編集部も真夏の富士に乗り込みました。

佐藤選手が6台を抜いてポイント獲得!

20日に行われた予選では、佐藤選手が14位、三宅選手が20位とどちらもQ2には進めず悔しい結果となりました。決勝では後方からの追い上げに期待です。21日に行われた決勝レースは朝から快晴となり酷暑の中のレースになりました。佐藤選手は14位からのスタートでしたがペース良く走行、タイヤ交換を終えてからスパートをかけどんどん前を走るマシンをパスし7位でフィニッシュ。見事ポイントを獲得しました。一方の三宅選手は今シーズンなかなか調子が上がらず、第4戦富士でも苦しい闘いが続き18位フィニッシュとなりました。次戦は8月24、25日に開催されるもてぎ大会、二人の活躍に期待しましょう。

決勝レース終了後、両選手からコメントをいただきました。写真を撮るポイントも聞いてみましたよ。

佐藤選手:フリー走行からちょっとトラブルがあり、予選までに詰め切れなかった部分があって予選の順位が沈んでしまったんですけど、決勝はいいセットアップを見つけてリカバリーすることができて、戦略もヒットしました。すべて良く走れていたので、 スタートポジションが悔やまれるところですが、いいレースができたと思うので、次に向けてまた頑張りたいと思います。
富士スピードウェイだと、どこで撮ってもらうのがいいのかな? スープラコーナーはコースサイドがすごく近くて、マシンがすごい勢いでコーナーに入ってくるところを間近で撮れるので、マシンも映えていいと思います。たくさん撮って応援してください。

三宅選手:シーズン始まってからなかなか調子が上げられてなくて、その原因が正直わからなくて、エンジニアさんは夜遅くまで必死に考えて調整してくれているんですけど、なかなかそれを解決できない状態が続いていて正直悔しいですね。半分のレースを終えても原因がわかっていないのが現実ですから、もう時間はないんですけど、原因を見つけられるように頑張っていきたいと思います。
ちょっと難しいかもしれないですけど、スーパーフォーミュラにはマシンの底部にスキッドという木の板がついていて、1周目とかかなりスキッドの部分が地面に当たって、白い煙がぶわって出るんですけど、これが撮れるとカッコいいと思います。それとやっぱり富士は高速ストレートからのブレーキングですね。ローターが真っ赤になるので、やはりこういった写真が撮れるのもモータースポーツの醍醐味かなと思います。

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そして第4戦で見ごと優勝を飾ったのは坪井翔選手(#36 VANELIN TEAM TOM’S)だ(写真左)。なんと併催された「KYOJO CUP」で、奥さんの齋藤愛未選手(#17 Team M 岡部自動車 D.D.R VITA)も優勝するという、夫婦そろっての同日優勝を飾った。

予選や決勝といったレース本番だけではなく、今回は「スーパーフォーミュラ夏祭り2024」と題し、ファミリー特別優待券なども用意され、夏休みの親子連れが楽しめるような様々なイベントが繰り広げられました。そんな中、イベント? ではないかもしれませんが、20日のピットウォーク中、KONDO RACINGのピットでは、株式会社日本レースプロモーション取締役会長も務めるKONDO RACING近藤真彦監督のサプライズ誕生会が開催されました。近藤監督は7月19日に60歳の誕生日を迎え還暦ということで、赤いちゃんちゃんこ姿でピットに登場。トヨタ自動車・豊田章男会長や星野一義氏、鈴木亜久里氏などゆかりのあるメンバーに囲まれ、詰めかけたファンや報道陣などでピットはものすごい賑わいとなっていました。

モタスポ写真ファン必見のイベントも充実

そしてイベントと言えば、「写真を撮ること」で応援する「推し活」を推進する『フォトサポ』も、ステージでのトクショー『「フォトサポ」カメラ女子が学ぶ講座』や、「きのちゃんと巡るサーキット撮影ツアー」、また発売になったばかりの最新機種ニコン Z6Ⅲの試し撮りができるサービスなどを展開していました。

フォトサポアンバサダーの後藤佑紀さん

21日のトークショーには、今回もCAPA「流し撮りGP」審査委員長としてもおなじみのJRPA会長・小林稔カメラマンが登壇。フォトサポアンバサダーの後藤佑紀さんの成長ぶりをチェックしながら、撮影のアドバイスを行った。

写真左から、MCの近藤みやびさん、小林稔カメラマン、後藤佑紀さん、MCの笠原美香さん

今回は前日の予選日に「きのちゃんと巡るサーキット撮影ツアー」で後藤佑紀さんがスープラコーナーで撮影した写真をステージの大型ビジョンに投影して、お客さんも一緒に見ながらトークを展開。MCを務める近藤みやびさん、笠原美香さんからは、「先生から厳しくアドバイスお願いします!」とありましたが、後藤佑紀さんの成長ぶりがすばらしく、マシンを後方からとらえた写真には「富士の長いホームストレートが圧縮されて、スタンドも入ってサーキットの情景がすごく良く分かる写真になっていますね」と小林カメラマンも感心。また、コーナーの立ち上がりを正面でとらえた写真には、「止まってる写真なんだけど、迫力があるし、何より我々からのアドバイスでスローシャッターで流し撮りもいいけど、きちんとマシンを撮るという基本を忠実に実践しているのがすばらしい」と、写真に向き合う姿勢を褒める場面も。撮る枚数が減ってきたという後藤さんに対して「自分の撮りたい写真がココだと思ったら、そこに集中するべきで、やみくもにシャッターを切ればいいというものでもないと思います。たくさん撮るのは大事なですが、ここぞというところに集中するのもいいと思います」とアドバイス。短い時間のトークショーながら、実際に作例を見ながら学ぶことが出来る、モタスポ写真好きにとっては今回も貴重なステージとなっていました。きのちゃんが撮影した写真はコチラから見ることができます。

きのちゃんツアーにCAPAも同行!

そして今回、20日(土)、21日(日)に開催された「きのちゃんと巡るサーキット撮影ツアー」にCAPAも同行。今回はペアで参加者を募集したこともあり、友人同士、親子、夫婦でという幅広い層が参加。参加された方々と交流しながら、最新機種Z6Ⅲでのマシン撮りを体験しました。世界初の部分積層型CMOSセンサーを搭載するなど話題のZ6Ⅲ。新開発のCOMSセンサーと上位機種にも採用されている画像処理エンジンとの連携で、高速で移動する被写体の撮影に向いていることもあり、AFのマシンへの食いつきもとても良く快適に撮影できました。また、Z9をしのぐ明るさのEVFは視認性良好でした。

きのちゃんこと後藤佑紀さんは「土曜日は、前回の公式テストと同じくスープラコーナーで撮影をしたんですけど、今回はちょっと皆さんに教えていただいて、前回は撮ってないポイントで撮影したり、レンズも70-180も使ってちょっと引きで撮ったりとか、同じ場所なんですけど、いろんな構図に挑戦できたのが結構良かったなと思います。最新機種を試せるってことで応募者も多かったと思うんですけど、皆さんカメラトークで盛り上がったり、撮った写真を見せあったりして、楽しくみんなで撮れたと思います。改善点としては、とにかく暑くて、小さい子供の参加者もいらっしゃったので、どこか涼しいところで撮影のポイントをレクチャーして、その後コースサイドに撮影に行くみたいなパターンがあってもいいのかなと思いました」と感想を語ってくれました。今後もますます充実した内容になっていくことでしょう。

番外編

最後は夏祭りということで、チームコスチュームに加えて浴衣姿も披露した、華麗なレースアンバサダーたちの写真を一挙に掲載します。