見習いカメラマンの後藤佑紀です。今年もレースシーズンが開幕しました!
昨年30周年を迎えた、CAPAで連載中の「流し撮りGP」。
流し撮りGP応援ドライバーの佐藤蓮選手・三宅淳詞選手をカメラに納めるべく、3月29、30日に富士スピードウェイで行われたSUPER GT公式テストに行ってきました!
昨シーズンから『フォトサポアンバサダーSUPER FORMULA担当』、
今シーズンから上記に加え『SUPER FORMULA公式カメラアシスタント』として活動をさせていただいているので、フォーミュラーカーを撮ることは慣れてきたように思います。ドライバーのヘルメットにピントを合わせるフォーミューラーカーに比べSUPER GTは箱車なので、被写体を捉えるという点では比較的撮りやすいです。また、最高時速もフォーミュラーカーに比べると遅いので(それでも十分早いですが、、、)難易度で言えば少し簡単になるので、今までと違う構図や撮った事のない場所に挑戦しようと思っていました。
あいにくの雨模様…だけどそれもまた良し!
しかし私が取材で訪れた3月29日は見事なまでの悪天候。
朝9時30分から始まる予定だった午前のセッションは30分後ろ倒しの10時からに。
午前のセッションは時間も短いし、雨もかなり激しく振っていたので、屋根のあるピットビルの上から撮ることに。しかしみんな考えることは同じですね、人でいっぱいでした(笑)。
なんとかスペースは確保できたものの流石にレンズを振り回すわけにはいかないので、
ピットインやタイヤ交換中のマシンを撮ったり、台数はかなり少なかったですがホームストレートを走るマシンも少し撮れました。
セッションも終盤になると走行をしていたのは1台のみ。約2分の間に一度だけ前を通ってくれる3号車のNiterra MOTUL Zに全集中しシャッターを切りました!
ドライバー、観客、カメラマン、誰からでも雨というのは大変ですが、ここまで見事なウォータースクリーンが撮れると、雨に感謝できるわけですよね。
富士のホームストレートは全長約1.5キロと特に長いので、その分スピードが速くなりますが、雨のおかげでそこそこ速いシャッタースピードで流し撮りをしてもダイナミックな写真が撮れてしまうのも、雨に感謝すべきところかもしれません(笑)
午前のセッションが終了した後12時30分から、お客さんがピットレーンに入ってピットの様子を見学できる「ピットビューイング」が行われました。雨の中ファンの皆さんへサインをするドライバー達、2025シーズンのカラーリングが施されたマシンと記念撮影をするファンの皆さん、いよいよ始まるシーズンへのワクワクを感じました。
びしょ濡れになりながらコカ・コーラコーナーへ
さて、気を取り直して午後のセッションです。
定刻通り始まった二回目のセッションはコカ・コーラコーナーのコースサイドで撮影をしました。コカ・コーラコーナーを選んだ理由はマシンの正面・横・バックショットが少ない移動で一度に撮ることができること。そしてせっかくの雨なのでウォータースクリーンを撮りつつも複数のマシンを入れた写真が撮りたいと思ったからです。
また流し撮りGP応援ドライバーの三宅淳詞選手がドライブする3号車Niterra MOTUL Zは赤がメインカラーのマシンなので、コカ・コーラの看板のリフレクションを活かした赤っぽい写真を狙いました。
このセッションでは様々な角度から撮ることができ、時間の割に複数のパターンが撮れたと思います。(午前のセッションとピットビューイングでの撮れ高が少なかったので安心(笑))
【コカ・コーラコーナー正面から】
【サイドから路面への写り込みも狙って】

【ブレーキランプが雨ににじむバックショット】

今回はまあまあな雨天ということもあり、編集部の方が用意してくださったVANGUARDのレインカバー『ALTA RCM』をお借りしました。
70-200mmに対応していて、マジックテープでレンズに装着。とても簡単でした。
こちらはMサイズですが、全部でS/M/L/XLの4つのサイズ展開があるそうです。そしてファインダーを覗き込むと(カバーを被る?)かなり暖かい。この日は気温が3度とかだったのでとても助かりました。使いやすさ+ありがとうで購入確定です(笑)。

今年はSUPER GTもたくさん撮りたい
今回の公式テストではピットビルとコカ・コーラコーナーの二箇所しか行っていませんが撮れ高はかなり良かったように思います。ダイナミックな写真や霧っぽくなって幻想的な写真が撮れるのは雨の醍醐味といえます。寒い雨の日でもいい写真が撮れると暖かくなりますよね!(寒いですが) 一つ心残りとして、三宅淳詞選手は撮ることができましたが佐藤蓮選手はタイミングが合わず撮ることができなかったのでまたリベンジしたいと思います。また今まではレースアンバサダーとしてSUPER GTではチームの中で応援をしていたので、今年からはカメラを持ってコースに出てバトルシーンやアタック、表彰台なども撮ってみたいです。また今年はSUPER FORMULA以外のカテゴリーの撮影にも挑戦したいです。去年はとにかくマシンを大きく捉えることを意識していましたが、今年は今まで行けなかったコーナーにも行って背景を意識しつつ新しい構図で撮ってみたいです!
サーキットでお会いした際にはぜひ声をかけてくださいね!
そしてシーズン開幕に併せ、お二人が応援ドライバーを務める「流し撮りGP」も開幕!
応援ドライバーを写した作品で入賞するとボーナスポイント1点が加算。更には『応援ドライバー特別賞』もあるとか、、、! レース観戦や流し撮りを楽しみつつ、応援ドライバーを収めた1枚を撮ってみるのはいかがでしょうか?
間もなく開幕を迎えるSUPER GT。今年から私も一ファンとして楽しみたいなと思います!
【番外編】編集部が三宅選手をキャッチ
ピットビューイング終わりに、パドックで三宅淳詞選手に会えたので、少しお話を聞きました。「雨ですねー、寒いですね(笑)。ここ富士での本番のレースって、GWと夏になるのでもっと暖かい季節ですし路面温度も全然違うので、この気温ではテストにならないのですが、チームとしてやれることはやっておこうと。午後のセッションも雨量にはよりますが、走ると思いますので頑張ります」と、テストに臨む意気込みを語ってくれた。
後藤佑紀さん プロフィール
2月19日生まれ。愛知県出身。モデル。元SUPER GTレースアンバサダー(muta racing fairies2024)。2024年ニコン「フォトサポ」アンバサダー(スーパーフォーミュラ担当)。レースクイーンをやりながら趣味で始めたカメラにはまり、『撮られる側』から『撮る側』に転身をしました。今までの経験を活かし、それぞれの良さを更に引き立てる写真を撮ります。
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