シグマが、フルサイズ対応の中望遠レンズ「Sigma 135mm F1.4 DG | Art」を2025年9月25日に発売します。対応マウントはソニーEマウント、Lマウント。価格はオープンで、参考価格は330,000円 (税込)。
「Sigma 135mm F1.4 DG | Art」は、AF対応の135mmレンズとして世界で初めて開放F値1.4を実現※。ポートレート撮影において表現力のレベルをさらに引き上げるレンズということなので、沙倉しずかさんをモデルに実写を行いました。ボディはソニー「α9 II」を使用しています (バッテリーグリップ装着)。
※2025年9月時点、シグマ調べ。

■美しいボケ描写と圧倒的な解像力
最大の特徴は、135mmならではの自然なパースペクティブとF1.4の明るさが生み出す豊かなボケ。「ボケマスター」と称される「Sigma 105mm F1.4 DG HSM | Art」を超え、「Sigma 200mm F2 DG OS | Sports」に匹敵するほどの極めて大きなボケを生み出し、被写体を際立たせ、立体感あふれるポートレート撮影を楽しむことができます。
レンズ構成は、FLDガラス4枚、非球面レンズ2枚を含む13群17枚。中望遠レンズで発生しやすい軸上色収差を徹底的に補正するため、大型FLDガラスに加えて異常分散性の高いガラスを効果的に配置しています。これにより、開放時から被写体のディテールをクリアに描写し、色にじみのない澄んだボケを実現。13枚の円形絞り羽根や非球面レンズの加工技術により、周辺部でも円形に近い自然なボケを描き出します。
また、最先端のシミュレーション技術とスーパーマルチレイヤーコーティングにより、フレアやゴーストの発生を大幅に抑制。高い逆光耐性を備えているため、どんな光の条件下でもクリアでヌケの良い描写が可能です。
<作例>
街路樹をバックに撮影。葉の間から漏れる光がきれいな玉ボケとなっています。

<作例>
昼間の撮影でしたが、シャッタースピードを上げてややアンダーめに撮影し、コインパーキングのLED表示や、クルマのテールランプのボケを狙ってみました。

<作例>
かなり西日を強く受けるシーンでも、フレアやゴーストを抑制してくれています。

■一瞬を捉える高速・高精度AF
大口径レンズに求められる高い推力を確保しながら、高速かつ高精度なAFを実現しているのが、「デュアルHLA」(High-response Linear Actuator) を搭載したAFシステム。2つのフォーカス群それぞれをリニアモーターHLAで駆動させます。被写体のふとした表情の変化や動きのあるシーンでも、一瞬のシャッターチャンスを確実に捉えることができます。
<作例>
公園の遊具から顔を出すといった動きのあるシーンでも、瞬時にフォーカスしてくれます。やや暗いところでもF1.4の明るさは心強い!

■充実したユーザビリティ
任意の機能を割り当てられるAFLボタンを2か所に配置。絞りリングに加え、絞りリングのロックスイッチ、クリックのON/OFFを切り替えられるクリックスイッチも搭載し、好みに合わせたカスタマイズが可能です。
さらに、アルカスイス互換の三脚座を標準装備。軽量で剛性が高いマグネシウム合金製で、付属のプロテクティブカバーに付け替えることも可能です。ロック機構付きの専用フードも付属。素材はポリカーボネートにカーボンファイバーを含有したCFRPを採用し、軽さと耐久性を両立しています。

Lマウント用はフォーカスモード切り替えスイッチを搭載し、別売りの「USB Dock UD-11」に対応。使い勝手を高める多彩な機能が搭載されています。
そのほかの作例
Sigma 135mm F1.4 DG | Art 主な仕様
対応マウント ソニーEマウント、Lマウント
対応撮像画面サイズ フルサイズ
焦点距離 135mm
開放絞り F1.4
最小絞り F16
画角 18.2°
レンズ構成 13群17枚 (FLDガラス4枚、非球面レンズ2枚)
絞り羽根枚数 13枚 (円形絞り)
最短撮影距離 110cm
最大撮影倍率 1:6.9
フィルター径 105mm
最大径×長さ Eマウント φ111.7×137.5mm、Lマウント φ111.7×135.5mm
質量 Eマウント 1420g、Lマウント 1430g
付属品 レンズフード LH1126-01、フロントキャップ LCF-105 IV、リアキャップ LCR III、三脚座 TS-181、プロテクティブカバー PT-61、ショルダーストラップ