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Z9とヨンニッパを持って月イチで北海道へ通うグラビアアイドルの実態に迫る! ガチカメラ女子・南雲るいさん

グラビアアイドルの南雲るいさんは、ペットがきっかけで動物撮影に興味を持ち、今では野生動物を求め、フルサイズミラーレスカメラと超望遠レンズを携えて月イチで北海道へ遠征するほどに。愛機との出会いから、グラビアと並行しての撮影活動、今後の目標まで、じっくりお聞きしました。

南雲るいインタビュー

動物撮影にハマったきっかけ

始めまして、南雲るいです。カメラ・写真撮影が趣味のグラビアアイドルです。一番使っているカメラは、ニコンの「Z9」。レンズは「NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S」です。

南雲るいインタビュー

本格的に写真に興味を持ったきっかけは、犬を飼い始めたタイミングです。愛犬の写真をいっぱい撮りたいと思って、カメラに興味を持ちました。最初は自宅や近所で愛犬を撮影するだけだったんですけど、2年前の秋に友達に誘われて、白鳥が撮れる池に行ったんです。そのとき、友達が持っていた600mm F4の単焦点レンズを覗かせてもらったのが転機でした。

本当にびっくりして、「うわあ、すごい!」って。超望遠の世界なんて、これまで見たことがない景色じゃないですか。しかも初めて覗いたから、「こんなに遠くのものが!」と感動して。それからずっと超望遠での撮影が楽しくて、憧れるようになりました。

ペット以外の動物は、じっくり顔などを見る機会があまりないんですが、望遠レンズで覗いたら、野鳥や野生動物もかわいい動きをいっぱいするんですよ。「こんな身近にも、こんなかわいいコたちがいたんだ」と、動物撮影にすっかりハマっちゃいました。

超望遠の世界に魅せられてヨンニッパを購入

南雲るいインタビュー

最初のカメラは知り合いから借りたニコン「Z7II」だったんですけど、愛犬を撮るときのAFにちょっと困っちゃって…。それで「Z9」を選んだんですが、その理由は当時「Z9」と「Z8」で迷っていて、周りにいるカメラマンの友達がみんな「Z9」を使っていたからなんです。どうせならいろいろ教えてもらえる「Z9」にしようと思って決めました。あとは、なんとなくニコンの色合いが好みで、写真を見たときにパッとくるものがあったので選びました。

超望遠に魅せられて以来、超望遠単焦点レンズの中では小型・軽量の「NIKKOR Z 600mm f/6.3 VR S」(ロクロクサン) を半年くらい使っていたんですが、友達のF4レンズと比べると描写や明るさに物足りなさを感じてしまっていて。「これはもう買うしかない!」と新しいレンズの購入を決意したんです。

ニコンプラザで「NIKKOR Z 600mm f/4 TC VR S」(ロクヨン) を試したんですけど、私には重すぎて手持ちで維持できなかったので断念して。代わりに隣にあった「NIKKOR Z 400mm f/2.8 TC VR S」(ヨンニッパ) を試したら、ギリギリで手持ちできたんです。内蔵テレコンバーターもあるし、これなら使えるかもと思って、軽さが理由でヨンニッパを購入しました。

南雲るいインタビュー

野生動物を求めて月イチで北海道へ遠征

ヨンニッパを買ってからは、ロクロクサンよりも格段に明るいし、撮れる写真も良い感じになったので、手応えを感じています。高かったけど、後悔はないですね。カワセミとかオオルリ、それから北海道のキツネやリスなど、主に野生動物を撮っています。

特に北海道が好きで、月に1回くらい行くんです。北海道にはキツネやリス、四足歩行の動物がいっぱいいて、それがもうすごくかわいくて。

今年の春は子ギツネが撮りたかったので、昨年の冬の間に足跡を探して生息場所を探索したりもしました。もうガチ動物写真家みたいですよね (笑)。北海道の動物は、自然公園のようなところはもちろん、意外と道路脇のような人間の生活圏のすぐそばに巣を作っているので、そういう場所を調べます。で、春になって行ってみたら、調べたうちのひとつで子ギツネが生まれていて、ばっちり撮ることができました。

南雲るいインタビュー

撮られる側と撮る側の両方を経験しているメリット

元々、カメラマンのポートフォリオモデルとして活動を始めたのがきっかけで、今は事務所に入ってお仕事としてグラビア活動もやっているので、撮られる側と撮る側、両方の経験があります。

撮られる側としては、普段写真を撮っているから、光の当たり方やレンズの画角がなんとなく把握できるので、ポーズや顔の向きを調整しやすいのが利点です。

逆に撮る側としては、被写体の友達にポーズの指示を出すときに、自分が普段意識していることや、どうしたらかわいらしく写るかを具体的に伝えられるので、説得力を持ってコミュニケーションが取れるのがメリットですね。

南雲るいインタビュー

イメージ通りの写真が撮れると、とてもうれしい

南雲るいインタビュー
今、一番欲しいのはリコーの「GR IV」です。家族旅行へ持って行くのに「Z9」はさすがに大きすぎて…。

今後の目標としては、まず冬のシマエナガ (雪の妖精) の撮影にリベンジしたいです。昨年は会えはしたのですが、なかなか良い写真が撮れなかったので、今年の冬は目標にしています。あと、流氷クルーズで流氷を撮りたいんです。これも実は昨年予約をしていたんですけど、流氷が来なくて断念しました。リベンジしたいですね。

あとは、今まで怖くて避けていた友達のポートレート撮影にも積極的に取り組みたいです。動物相手だと静かで単独行動が多くなりますが、人間相手だとコミュニケーションが必要で、そこを克服したいと思っています。

写真の面白いところは、絵を描くのはそもそも才能が必要だったりしますが、写真はカメラを持ってシャッターを押せば、まずは撮れる。そこから自分が思い描いていたシーンを撮りにいくことで、だんだんイメージ通りの写真に仕上げられるようになることです。

それに、望遠レンズで覗いたら、身近にいる動物たちのかわいい動きを間近に見られることにも魅力を感じて、夢中になっています。「何時ごろ、あのあたりに現れるだろう?」と予測して、撮影のタイミングや機材がばっちりハマって、イメージ通りの写真が撮れたときは、本当にうれしくて楽しいですよね。またかわいい写真が撮れたら、報告させていただければと思います!