シグマは、ArtラインのF1.2中望遠単焦点レンズ「85mm F1.2 DG | Art」を2026年9月30日に発売する。対応するマウントは、LマウントとソニーEマウント。価格はオープン。参考価格は253,000円 (税込)。

CP+2026初日の2026年2月26日に開発発表された「85mm F1.2 DG | Art」が、いよいよ発売される。ポートレート撮影に最適なフルサイズ対応、85mmで開放F1.2の明るさと圧倒的な描写を実現しつつ、高い機動力を兼ね備えたモデルだ。既存の「35mm F1.2 DG II | Art」「50mm F1.2 DG DN | Art」に続く、3本目の開放F1.2大口径レンズとなる。
■大口径F1.2の明るさと圧倒的な解像力
レンズ構成は、12群17枚。2枚のSLDガラスに加え、異常分散性の高いガラスを用いることで、大口径レンズ特有の軸上色収差を徹底的に抑えた。さらに、非球面レンズで球面収差やサジタルコマフレアを補正。絞り開放から高い解像力を発揮する。

中望遠85mmレンズとしては非常に明るいF1.2という開放F値を持つことで、極めて浅い被写界深度と豊かなボケ表現を可能にしている。絞り羽根は13枚構成で、絞り込んだ際にも円形に近い玉ボケを維持する。色づきや二線ボケを抑えた自然なボケ描写が得られ、ポートレート撮影などで被写体を背景から浮かび上がらせる。
フレアやゴーストについては、最新のシミュレーション技術により、あらゆる条件の入射光に対して対策をとり、高い逆光耐性を獲得している。
■85mm F1.2レンズとしてクラス最小・最軽量
非球面レンズを効果的に用いることで、フォーカスユニットを構成するレンズ枚数を大幅に削減。複雑なフローティング機構を採用しながらも、ムダを削ぎ落とした設計により、フルサイズ対応の85mm F1.2レンズとしてはクラス最小・最軽量となる905gを達成した。
■高速・静粛なAFと高いビルドクオリティ
2つのリニアモーター HLAを組み合わせたデュアルHLA (High-response Linear Actuator) により、高速かつ静粛なAFを実現。被写界深度が極端に浅い開放F1.2でも被写体を的確に捉え、高精度なピント合わせを行う。また、フォーカスブリージングを抑えた光学設計がなされ、フォーカシングに伴う画角変化が少なく、自然な動画撮影が可能。
Artラインのレンズにふさわしい剛性感と耐久性を確保するため、金属素材に加え、軽量かつ強度の強いTSC (アルミニウムと同等の熱収縮率を持つポリカーボネート) などの素材を要所に活用し、レンズの軽量化を図った。さらに、鏡筒には防塵・防滴に配慮した構造を採用。レンズ最前面には撥水防汚コートが施されており、厳しい環境下でも安心して撮影できる。


Sigma 85mm F1.2 DG | Art 主な仕様
マウント Lマウント、ソニーEマウント
対応画面サイズ 35mmフルサイズ
焦点距離 85mm
レンズ構成 12群17枚 (非球面レンズ3枚、SLDガラス2枚)
開放絞り F1.2
最小絞り F16
絞り羽根枚数 13枚 (円形絞り)
最短撮影距離 84cm
最大撮影倍率 1:8.9
フィルター径 82mm
最大径×長さ Lマウント φ87.2×119.7mm、ソニーEマウント φ87.2×121.7mm
質量 Lマウント 905g、ソニーEマウント 905g
付属品 レンズフード LH878-08、フロントキャップ LCF-82 IV、リアキャップ LCR III、ポーチ