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写真甲子園2018本戦3日目!“モノクロしばり” に苦戦した学校も

北海道東川町などを舞台に、高校写真部の日本一を決める写真甲子園2018はいよいよ中盤戦。3日目の今日は午前7時20分に旭川市・道北アークス大雪アリーナから撮影開始。周辺の住宅街から忠別川、旭川駅前まで広範囲に選手(生徒)たちが散らばっていった。朝の市街は人通りも少なかったが、それでも出会う人に次々と声を掛け、撮影していく選手の姿も目立った。

写真甲子園2018本戦3日目
「すみません、写真甲子園ですが写真を撮らせてください!」。撮影も2日目になって各校とも撮影のテンポが上がってきた。

 

10時に撮影を終了した後は、昨日に続いて2度目のセレクト会議。課題であるモノクロの8枚組写真を提出した後、14時20分からのセカンド公開審査会へ。昨日のファースト公開審査会は「色」がテーマだったが、解釈が難しい部分もあり、思い通りの表現ができなかったという学校も多かった。

 

写真甲子園2018本戦3日目
撮影が終わってメディアを提出するまでの間、お互いの撮影結果をチェック。2時間しかないセレクト会議をスムーズに進めるには、少しでも時間を有効に使うのがポイントだ。

 

セカンドのテーマは「光」で、これまたモノクロという要素も加わって、表現や構成に悪戦苦闘したという学校も多かった。反面、優勝経験のある埼玉栄高校や和歌山県立神島高等学校など写真甲子園常連校では、日頃からモノクロに慣れ親しんだ選手も多く、経験の差が現れた印象だ。

 

写真甲子園2018本戦3日目
セカンド公開審査会。写真家・立木義浩さんをはじめ、審査委員から厳しくも温かい講評が。

 

審査会終了後の17時過ぎには東神楽町へ移動。夕方の田園地帯という絶好のロケーションで、4回目の撮影に挑んだ。

 

写真甲子園2018本戦3日目
東神楽町の夕暮れ。朝〜昼に撮影を行うパターンが定着してきた写真甲子園で、夕暮れを撮るチャンスが設けられたのは久しぶり。

 

そして明日は大会最終日。朝10時の撮影終了まで、東川町で自由に撮影を行う。おそらく多くの学校が夜明け前から始動して、最後のワンチャンスに賭けるはずだ。記念すべき25回大会の栄冠に輝くのは、果たしてどの高校か!?

 

写真甲子園2018本戦3日目
19時の撮影終了直前には見事な夕焼けが見られ、太陽が西の山へと沈んだ。各選手とも興奮気味にシャッターを切っていた。

 

 

〈写真・文〉鹿野貴司