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気軽に持ち歩ける小型軽量の超広角ズームレンズ「17-35mm F/2.8-4 Di OSD」

タムロンは、35mm判フルサイズのデジタル一眼レフカメラに対応する超広角ズームレンズ「17-35mm F/2.8-4 Di OSD(Model A037)」のニコン用を2018年9月4日(火)に発売する。希望小売価格は85,000円(税別)。キヤノン用も発売予定。

 

<2018.9.5> キヤノン用の発売日が2018年10月2日(火)に決定。

タムロン17-35mm F/2.8-4 Di OSD

「17-35mm F/2.8-4 Di OSD」は、「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD(Model A012)」(2014年12月発売)とは異なるラインとして新たに誕生した長さ90.0mm・質量460gのクラス最小・最軽量となる超広角ズームレンズ。「高画質な超広角ズームレンズを気軽に持ち歩く」がコンセプトで、広角端で大口径F2.8を実現し、望遠端においてもF4の明るさを確保。さらに簡易防滴や防汚コートなどを搭載し、超広角ズームレンズを気軽に持ち歩きたい人から、本格的な超広角表現を楽しみたい人まで、幅広いユーザーに対応する1本となっている。

※35mm判フルサイズ対応の現行のデジタル一眼レフカメラ用で、F4より明るい超広角ズームレンズにおいて。2018年7月現在、タムロン調べ。

 

■描写性能
レンズ構成は10群15枚。超広角ズームで目立つことの多い倍率色収差を、特殊硝材LD(Low Dispersion=異常低分散)レンズを4枚採用することで徹底的に抑制した。さらに、2枚のGM(ガラスモールド非球面)レンズを適切に配置し、歪曲収差をはじめとした諸収差も良好に補正。周辺部分の点像再現性にも配慮して設計されている。これによって高いシャープネスとコントラスト性能を実現した。最短撮影距離はズーム全域で0.28mとなっており、超広角ズームでも大口径ならではの背景をぼかした撮影が可能。

■逆光性能
徹底的なゴースト解析シミュレーションを繰り返し、強い光源が画面内に入った場合の逆光耐性を高めるよう設計されている。さらに、反射防止効果の高いBBAR(Broad-Band Anti-Reflection)コーティングを採用し、ズーム全域でゴースト、フレアーの発生も大幅に抑制されている。

■️駆動音を大幅に低減した️快適AF
AF駆動ユニットに静音性に優れたOSD(Optimized Silent Drive)を採用。さらに、オートフォーカスユニットの減速ギアを含む構造を刷新・最適化することで、従来のDCモーター搭載機種と比較して駆動音が大幅に低減。静寂であることを求められる場面でも、駆動音を気にせずAFを作動させることができ、ストレスなく撮影することができる。同時にAFの精度とスピードも大きく向上した。動きのある被写体の撮影でも正確に合焦するAF精度と追従性を実現する。

■円形絞り
7枚羽根の円形絞りを採用し、点光源を撮影した際に写る丸ボケに絞り羽根の形状が出るのを抑えて、極力円形となるように設計されている。開放から2段絞っても真円に近い形状が維持される。

■簡易防滴構造
レンズ鏡筒の可動部と接合部に防滴用のシーリング材を施すことで、レンズ内部に水滴が侵入することを防ぐ簡易防滴構造を採用する。

■防汚コート
対物側のレンズ最前面に撥水性・撥油性にすぐれたフッ素化合物による防汚コートを採用。レンズの汚れやキズの原因となるホコリや水滴、手の脂などが残りにくく、かつ付着しても拭き取りやすいなど、メンテナンス性にも優れている。

■アクセサリー
別売りの「TAMRON TAP-in Console(タップ・イン・コンソール)」に対応し、レンズのファームウェアのアップデートやAFの合焦位置などのカスタマイズをユーザー自身で行うことができる。

<主な仕様>

モデル名 Model A037
マウント ニコン用
焦点距離 17〜35mm
絞り F2.8〜4
最小絞り F16〜22
レンズ構成 10群15枚
画角(対角) 103°41’〜63°26’(35mm判フルサイズデジタル一眼レフカメラ使用時)/ 78°46’〜43°29’(APS-Cサイズ相当デジタル一眼レフカメラ使用時)
絞り羽根枚数 7枚(円形絞り)
最短撮影距離 0.28m(ズーム全域)
最大撮影倍率 1:4.9(f=35mm)
フィルター径 φ77mm
サイズ(最大径×長さ) φ83.6×90.0mm
質量 460g
付属品 花形フード、レンズキャップ

 

 

〈文〉柴田 誠