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ストロボを遠隔操作できる電波式コマンダー「Air10s」富士フイルム用が発売

ニッシンジャパンは、電波式ワイヤレスTTLシステム「NAS」対応高機能コマンダー「Air10s」の富士フイルム用を2018年8月24日(金)に発売する。価格は15,600円(税別)。キヤノン用・ニコン用・ソニー用は発売中で、フォーサーズ用については今秋発売予定だ。

ニッシンAir10s

NAS対応高機能コマンダー「Air10s」は、Air1の上位モデル。NASとは、ニッシン独自の電波式ワイヤレスTTLシステム(Nissin Air System)。光学式ワイヤレスTTLでは難しかった、明るい屋外や障害物の多い環境でも、電波式で確実な通信動作と、シンプルな操作性で簡単に撮影ができる。また、事前にペアリングしたストロボとのみ通信するため、混信や誤動作の起こりにくい安定した環境を実現する。

「Air10s」は、Air1と同様に、TTLオート/マニュアルでの撮影・光量調整・照射角の設定・使用チャンネルの切替・ビープ音のオンオフなど、ストロボの各種設定がすべてリモート操作できる。最長通信距離が100mまで拡大されたことで、さまざまな撮影環境下で、幅広いセッティングと安定した動作が特徴となっている。

表示パネルは、安定した見やすさを実現したカラーLCDを採用。ダイヤル式の操作部は、新たにグループ選択ボタンを独立配置し、より直感的な操作が可能となっている。

ニッシンAir10s

1/3EVステップ・最小1/256出力の設定が可能で、より繊細な光量制御を実現するほか、最大8グループの管理が可能。TTLモードで発光させたときの光量を、マニュアル発光モードの出力にコピーする「TTLメモリー機能」を搭載するなど、多彩な撮影機能を遠隔操作することができる。また、ファームウェアのアップデートが自分でできるファームウェアアップデート用microSDカードスロットを搭載する。

ニッシンAir10s

■主な仕様

対応カメラ 富士フイルム製Xシリーズデジタル一眼カメラ
ワイヤレス方式 NAS(Nissin Air System)準拠の電波式(2.4GHz帯)
通信 事前にペアリング設定を行ったNAS対応機器とのみ通信
チャンネル 8チャンネル(混信軽減のため手動で設定変更可能)
電源 単4形乾電池2本(別売)
発光間隔 最速10回/秒
発光回数 約3,000回(アルカリ乾電池使用時)
使用可能範囲 最長100m(使用環境によって異なる)
主な機能 ズーム調整、ストロボ調光補正、TTLメモリー、オープンモード、TTL発光モードとマニュアル発光モードを混在して使用可、後幕シンクロ、ハイスピードシンクロ/FP発光、スローシンクロモード、赤目軽減モード、赤目軽減+スローシンクロモード(カメラ側で設定が必要)、モデリングランプ(モデリングランプを搭載し制御に対応したストロボに限る)、AF補助光
背面操作部 カラーLCD・ダイヤル式マルチセレクター
ファームウェアアップデート microSDカードによるユーザーアップデート、専用端子
付属品 専用ケース、リモートシャッター用ケーブル
大きさ(幅×高さ×奥行き) 約65×60×60mm
質量 73g(電池を除く)

 

 

〈文〉柴田 誠