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新コーティングで画質向上! 超広角ズーム「タムロン SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2」

タムロンは、大口径F2.8で手ブレ補正機構VCを搭載したG2レンズの第3弾となる、35mmフルサイズ対応の大口径超広角ズームレンズ「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2(Model A041)」を発表した。ニコン用は2018年9月21日(金)、キヤノン用は10月12日(金)発売。希望小売価格はいずれも160,000円(税別)。

SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2

■従来モデルの高い光学性能を継承

「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2」は、2014年12月に発売された「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD(Model A012)」の光学性能を継承したモデル。単焦点レンズに劣らない高解像を超広角ズーム域で達成するため、特殊硝材XGM(大口径ガラスモールド両面非球面レンズ)、複数のLD(Low Dispersion=異常低分散)レンズを適切に配置することで、広角域で目立ちやすいディストーション(歪曲収差)や倍率色収差などを徹底的に抑制。また、新たに開発したAX(Anti-reflection eXpand)コーティングを採用したことで、ゴーストやフレアをこれまで以上に抑え、画面周辺部までクリアな描写を実現している。

■新開発のAXコーティング

AXコーティングとは、従来の技術では困難だった曲率の高いレンズ凸面への均一なコーティングを、タムロン独自開発の製法により実現したもの。さらにナノテクノロジーを駆使したeBANDコーティングや、BBARコーティングなど、「SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2」には3種類のコーティングが効果的に使われている。

■デュアルMPUを新採用

高い光学性能を引き出すために、レンズ制御専用のMPUと手ブレ補正処理専用のMPUを搭載したデュアルMPUを採用しているのも、大きな特徴のひとつ。AF駆動には独自開発の超音波モーターUSDを採用。AF制御のアルゴリズムを刷新することで、AFの速度・精度が向上している。フルタイムマニュアル機構を搭載しており、AF時でもマニュアルでピントの微調整が可能だ。手ブレ補正効果は4.5段を達成している。

 

キヤノン用では、レンズ後部にフィルターホルダーを備え、前玉の曲率の大きい超広角レンズでもフィルターワークが可能になっている。また、レンズ最前面には高耐朽性の防汚コートを採用した。レンズ内部への水滴の侵入を防ぐ簡易防滴構造となっており、扱いやすさも格段に向上している。

TAMRON TAP-in Console(タムロン タップ・イン・コーンソール)に対応し、ソフトウェアのアップデートやカスタマイズもできる、トップレベルの光学性能と各種新機構を搭載した新世代の大口径超広角ズームレンズだ。

 

■主な仕様

モデル名 Model A041
マウント キヤノンEFマウント用、ニコンFマウント用
焦点距離 15〜30mm
絞り F2.8
最小絞り F22
レンズ構成 13群18枚
画角(対角) 110°32’〜71°35’(35mm判フルサイズデジタル一眼レフカメラ使用時)/85°52’〜49°54’(APS-Cサイズ相当デジタル一眼レフカメラ使用時)
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
最短撮影距離 0.28m(ズーム全域)
最大撮影倍率 1:5(f=30mm)
フィルター 装着不可
サイズ(最大径×長さ) φ98.4×145mm(キヤノン用)/ φ98.4×142.5mm(ニコン用)
質量 1,110g(キヤノン用)/ 1,100gg(ニコン用)
付属品 一体型フード(花型・ズーム連動式)、かぶせ式レンズキャップ、リアキャップ、レンズポーチ

 

 

〈文〉柴田 誠