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カールツァイスがフルサイズコンデジ「ZEISS ZX1」発表!Adobe Lightroom内蔵

カールツァイスは、ドイツで開催されている写真・映像用品展示会「フォトキナ2018」の2日目となる2018年9月27日夜(現地時間)にケルン市内で「Time for a new ZEISS milestone in photography」と称するイベントを開催。その席上でフルサイズセンサー搭載のレンズ一体型カメラ「ZEISS ZX1」を発表した。まだ実際に手にすることはできなかったが、2019年春の発売に向けて開発が進められているという。


 

■フルサイズセンサー搭載のコンパクトデジタルカメラ「ZEISS ZX1」

「ZEISS ZX1」は、フルサイズのセンサー、35mmF2のレンズを搭載したレンズ一体型のカメラで、そこだけを見ればソニーのRX1シリーズに相当するが、操作を背面の4.3型タッチ液晶モニターで行うようになっていることもあり、大きさはフルサイズのミラーレス一眼カメラ並みに大きい。


 

カメラのコンセプトは「the Creative Flow in Photography(写真に創造的な流れを)」ということで、単に撮影だけに止まらず、その先の編集(EDIT)、画像の共有(SHEAR)までを「ZEISS ZX1」でこなすことを目的にしている。

Photokina2018:ZEISS
 

■「Adobe Lightroom CC」を内蔵

最大の特徴は、カメラに初めて「Adobe Lightroom CC」を搭載したことだ。これにより優れた編集機能を直感的な操作で扱うことができる。この情報には会場からは歓声が上がった。

Photokina2018:ZEISS
 

レンズは、新開発の「Distagon T* 2/35」を搭載する。

Photokina2018:ZEISS
 

センサーは3740万画素のフルサイズセンサーで、ツァイスが独自に専用設計したもの。レンズとセンサーを自社開発することにより、最上級の画質を提供できるとした。

Photokina2018:ZEISS
 

ボディには電子ビューファインダーが搭載されている。外部端子はUSB type-Cのみで、メディアスロットはない。撮影した画像は、USBかWi-Fi経由で外部の記録メディアやクラウドに保存することになる。

Photokina2018:ZEISS
 

外装はアルミニウム合金製で、曲線を生かしたシンプルでエレガントなもの。操作系は上部のダイヤルのみ。あとは背面の液晶モニターで行う。触ることができなかったため、グリップ感や重量感は確かめることはできなかった。

Photokina2018:ZEISS
 

背面の液晶モニターは、タッチスクリーンを採用した4.3インチとなっている。本格的な編集作業をするには、このサイズでも小さく感じるかもしれない。

Photokina2018:ZEISS
 

スクリーン上で画像を確認しながら直感的に編集を行うことができる。

Photokina2018:ZEISS

Photokina2018:ZEISS
 

編集を終えた画像は、その場ですぐにシェアすることができる。

Photokina2018:ZEISS
 

内蔵メモリーは512GBで、50,000枚以上のJPG画像の保存が可能。Android OSが搭載されていて、Wi-Fi、Bluetooth、NFCに対応する。
 

■ソニーのフルサイズミラーレス用標準レンズ「Batis 2/40 CF」

イベントでは、ソニーのフルサイズミラーレスカメラに対応したZEISS Batis(バティス)シリーズに、焦点距離40mmの「ZEISS Batis 2/40 CF」がラインナップされることも発表され、実際に撮影を試すこともできた。

Photokina2018:ZEISS
 

「ZEISS Batis 2/40 CF」は、最短撮影距離が24cmの軽量な大口径の標準レンズ。高速オートフォーカスを実現し、さまざまな撮影用途に対応する画質の優れた万能レンズだ。日本国内発売日および価格は未定。

EISS Batis 2/40 CF
 

 

〈会場写真・文〉柴田 誠