ニュース

メカニカルな操作が楽しいフルサイズレンジファインダー機「ライカ M10-D」

ライカカメラジャパンは、M型フィルムカメラに近い操作感で撮影することができるデジタルレンジファインダーカメラ「ライカ M10-D」を2018年11月に発売する。価格は1,080,000円(税込)。

 

ボディはマグネシウム合金ダイカストのフルメタルで、ブラッククローム仕上げのみとなっている。レンズは別売り。
ライカM10-D
 

2017年2月に発売された「ライカ M10」は、フィルムライカ並みのスリムボディが特徴で、さらに「ライカ M10-P」ではフィルムライカ以上とされる静粛性を実現した。「ライカ M10-D」は、「ライカ M10」の基本仕様を継承しただけでなく、すべての設定を機械的な操作系で行うようになっており、M型フィルムカメラに近い操作感で撮影することができるようになっているカメラだ。

ライカM10-D

「ライカ M10-D」のシャッター部分に巻き上げレバーを思わせる収納式のサムレストを備えるほか、カメラ背面の液晶モニターを廃し、代わりにM型フィルムカメラでおなじみのフィルム感度ダイヤルを想起させるような機械式の露出補正ダイヤルを設けるなど、アナログカメラの外観を意識したデザインとなっている。サムレストによって、片手で撮影する際にもカメラを操作しやすくなっている。

ライカM10-D
 

ISO感度はISO 100〜50000、シャッター速度は1/4,000〜8秒となっていて、カメラ側のダイヤルで感度、シャッター速度を設定し、絞りとピントはレンズ側でマニュアル設定する。フィルムカメラと同じような操作が楽しめる。

ライカM10-D

※レンズは別売り。
 

 

カメラ本体に液晶モニターはないが、別売りのGPS内蔵EVF「ビゾフレックス」をホットシューに装着することで、ライブビュー撮影や再生画面の確認が可能になる。

また、Wi-Fi機能も備えており、2018年10月下旬に公開されたスマートフォン用アプリ「Leica FOTOS」にも対応する。「Leica FOTOS」を使ってSNSに写真を投稿できるほか、スマートフォンに画像を保存したり、カメラを遠隔操作してライブビュー撮影を行うことができ、撮影に必要な設定の調整やカメラのシャッターレリーズもできる。さらに画像ファイル形式(DNGおよび/またはJPG)などのパラメーター設定やホワイトバランスの設定などもアプリからでき、アプリで調整した設定はすべてカメラに保存・記録されるようになっている。

 

■ライカ M10-D 主な仕様

型式 レンジファインダー式デジタルカメラ
マウント ライカMバヨネットマウント方式
ファインダー 大型ブライトフレームファインダー/レンジファインダー(パララックス自動補正機能付き)
画像処理エンジン LEICA MAESTRO(ライカ・マエストロ)II
撮像素子 約24×36mm 2400万画素CMOSイメージセンサー
ISO感度 ISO 100〜50000相当
記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリーカード
バッファメモリー 2GB
WLAN WLAN機能はアプリ「Leica FOTOS」との組み合わせでのみ使用可能。アプリはApple App StoreまたはGoogle Play Storeで入手可能。
本体 マグネシウム合金ダイカストのフルメタル、レザー外装、トップカバーおよびベースプレート真鍮製、ブラッククローム仕上げ
サイズ(幅×高さ×奥行き) 約139×80×37.9mm
質量 約660g(バッテリーを含む)
 

 

〈文〉柴田 誠