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キヤノンFDレンズを富士フイルムXシリーズのカメラで楽しめる!

焦点工房が、中一光学のマウントアダプター「Lens Turbo II(レンズターボ2)FD-FX」を2018年10月18日に発売した。キヤノンFDマウントのレンズを富士フイルムのXマウントカメラボディに装着するための、フォーカルレデューサーレンズと呼ばれるレンズを組み込んだマウントアダプターだ。希望小売価格は21,000円(税別)。

Lens Turbo II FD-FX

「Lens Turbo II FD-FX」は、3群4枚のレデューサー(縮小光学系)レンズを搭載することで、焦点距離を0.726倍に縮小。これにより、APS-Cフォーマットである富士フイルXシリーズでも、レンズ本来の画角(ほぼフルサイズ)での撮影が可能になる。

例えば50mmレンズに使用した場合、50mm×1.5(APS-C焦点倍率)×0.726(Lens Turbo焦点倍率)で、画角は55mm相当になるというわけだ。マウントアダプターを使ってもレンズ本来の焦点距離で撮影できるというのは何かと便利。また、フォーカルレデューサーレンズの集光効果により、F値が1段分明るくなることから、シャッタースピードを1段速い設定にできるメリットもある。

Lens Turbo II FD-FX比較作例

左:フォーカルレデューサー非搭載のマウント変換アダプター装着時
右:フォーカルレデューサー搭載の「Lens Turbo II」装着時
 

 

FDマウントは、1971年に一眼レフカメラ「キヤノン F-1」と共に登場したマニュアルフォーカスレンズのマウント。フィルム一眼レフカメラ用のマウントなので、もちろんフルサイズだが、現在のキヤノンEFマウントとは互換性がない。とは言え、流通量も多かったため手頃な値段で手に入れられるオールドレンズということで、愛好者も多い。富士フイルムのXシステムにはないレンズの描写を楽しみたいという人にとっては、注目のマウントアダプターと言えるだろう。

Lens Turbo II FD-FX

■装着例

Lens Turbo II FD-FX使用例

 

■Lens Turbo II FD-FX 主な仕様

対応レンズマウント キヤノンFDマウントレンズ
対応カメラマウント 富士フイルムXマウント
対応撮像画面サイズ APS-C
サイズ(直径×全長) φ63×28mm
質量 約140g

参考値

<50mmレンズに使用する場合>
50mm×1.5(APS-C焦点倍率)×0.726(Lens Turbo焦点倍率)=55mm画角相当

<35mmレンズに使用する場合>
35mm×1.5(APS-C焦点倍率)×0.726(Lens Turbo焦点倍率)=38mm画角相当

 

 

〈文〉柴田 誠