ニュース

ニコン Z7とZ6の瞳AFが体験可能に!開発中のファームウェア続報

ニコンが、ミラーレスカメラ「Z 7」「Z 6」の最新ファームウェアを2019年2月13日に公開した。動画撮影時の機能追加や不具合改善などが盛り込まれている。また、「瞳AF」への対応など、開発中のファームウェアについても2月14日に詳細が発表された。

 

ニコンZ7/Z6

 

■開発中の「Z 7」「Z 6」ファームウェア詳細

「CES 2019」(米ラスベガス 2019年1月8〜11日)で海外発表された内容に加え、瞳AFがAF-C時でも動作することや、「Z 7」「Z 6」以外の機種もCFexpressに対応予定であること、公開時期などが明かされた。

このファームウェアについては、2019年2月28日(木)~3月3日(日)にパシフィコ横浜にて開催されるカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2019」のニコンブースで参考展示される。ブース内では、瞳AFを搭載した「Z 7」「Z 6」のデモ機を使って、実際に機能を体験することも可能だ。

 

(1) 静止画の「瞳AF」に対応
ポートレート撮影に便利な「瞳AF」に対応。止まっている人物撮影に便利なAF-S時だけでなく、AF-C時でも動作する。また、複数の目を検出しピントを合わせたい目を選ぶことも可能。2019年5月公開予定。

(2) AF・AE性能の向上
高速連続撮影(拡張)時にはAFだけでなく、AEも追従。さらに、低輝度AF性能を向上し、静止画でも動画でも暗いシーンでより早くピント合わせができる。2019年5月公開予定。

(3) 「RAW動画出力」に対応
カメラから4K UHD、フルHDのRAWデータストリーム出力に対応。出力されたRAWデータストリームは、外部レコーダーで対応しているRAWフォーマットにて記録できる。12 bitの豊富な階調をいかした柔軟なカラーグレーディングを実現する。公開時期は後日発表。

(4) 「CFexpressメモリーカード」に対応
現在対応しているXQDメモリーカードに加え、耐久性と高速性に優れた新規格のメモリーカード「CFexpress」に対応。CFexpressはXQDと互換性がある。なお、「Z 7」「Z 6」に加えて「D5」XQDモデル、「D850」「D500」にも順次対応予定。公開時期は後日発表。

 

https://youtu.be/8zEo2qgIwPA

▲ニコンイメージングジャパン公式TouTubeチャンネルより、瞳AFデモンストレーション動画
 

■ニコン Z 7 ファームウェア C:Ver.1.03

(1)[セットアップメニュー]>[HDMI]>[詳細設定]にて、[N-Log設定]を[する]に設定した場合、下記の条件において、動画撮影時の[制御上限感度]が機能する。

  • 撮影モードP(プログラムオート)/ S(シャッター優先オート)/ A(絞り優先オート)の場合
  • 撮影モードが M(マニュアル)で、[動画撮影メニュー]>[ISO感度設定]にて、[Mモード時の感度自動制御]を[する]にした場合

(2) 「マウントアダプター FTZ」を介して非CPUレンズをカメラに装着し、[セットアップメニュー]>[レンズ情報手動設定]にて、焦点距離を設定して撮影すると、他社製のソフトウェアで表示されるExif情報の「レンズの35mm換算の焦点距離情報」が正しい値になっていない現象を修正。

(3) 電波制御アドバンストワイヤレスライティング使用時に、[AFエリアモード]を[オートエリアAF]に設定した場合、カメラが人物の顔を認識すると、露出オーバーになってしまう現象を修正。

 

ファームウェアのダウンロードはこちらから。
https://downloadcenter.nikonimglib.com/ja/download/fw/314.html

 

■ニコン Z 6 ファームウェア C:Ver.1.01

(1)[セットアップメニュー]>[HDMI]>[詳細設定]にて、[N-Log設定]を[する]に設定した場合、下記の条件において、動画撮影時の[制御上限感度]が機能する。

  • 撮影モードP(プログラムオート)/ S(シャッター優先オート)/ A(絞り優先オート)の場合
  • 撮影モードが M(マニュアル)で、[動画撮影メニュー]>[ISO感度設定]にて、[Mモード時の感度自動制御]を[する]にした場合

(2) 「マウントアダプター FTZ」を介して非CPUレンズをカメラに装着し、[セットアップメニュー]>[レンズ情報手動設定]にて、焦点距離を設定して撮影すると、他社製のソフトウェアで表示されるExif情報の「レンズの35mm換算の焦点距離情報」が正しい値になっていない現象を修正。

(3) 電波制御アドバンストワイヤレスライティング使用時に、[AFエリアモード]を[オートエリアAF]に設定した場合、カメラが人物の顔を認識すると、露出オーバーになってしまう現象を修正。

(4) 静止画モードにて、スピードライトを装着した状態で、撮影モードをP(プログラムオート)に設定し、絞り値がF32になるような条件で撮影すると、絞り値の情報が正しい値になっていないことがある現象を修正。

(5) 電波制御アドバンストワイヤレスライティング使用時に下記の条件で撮影すると、シャッター速度が1/100s以上の場合にスピードライトが同調しない現象を修正。

  • [静止画撮影メニュー]>[フリッカー低減撮影]を[する]
  • [カスタムメニュー]> d5[電子先幕シャッター]を[有効]

 

ファームウェアのダウンロードはこちらから。
https://downloadcenter.nikonimglib.com/ja/download/fw/315.html