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自分の中にある“中華なるもの”が呼び覚まされる写真集『華やかな街の中で』

平松伸吾さんが写真集『華やかな街の中で』を上梓した。

 

 

1995年から3年間、台湾に留学し、平松さんはそこで写真を始めたようだ。そしてチャイナタウンに興味を持ち、横浜、長崎など国内はもちろん、アジアの国々を巡ってきた。日本人とは違う異国の人の顔がはっきりわかるときもあるが、写真を見ていくうちにそうした差異は曖昧になり、いつしかどこの国を旅しているのか、ふとわからなくなる。背景に日本語が写っているからと言って日本とは限らない。シンガポールの食堂は、日本語で店の宣伝を記している。どの街も時代の経過とともに外から入って来る新しい何かを少しずつ受け入れ、変わっていく。各国のチャイナタウンを旅する中で、自分の中に潜んでいた中華的なるものの存在が浮かび上がってくる。

 

■平松伸吾『華やかな街の中で』

265×308mm・112ページ/5,500円
本体 5,500円(税別)
2018年12月20日発売
蒼穹舎
 

 
〈文〉市井康延