ニュース

人々の生活と共にある江ノ電に心和む写真集『江ノ電のいる風景』

高橋康資さんが写真集『江ノ電のいる風景』を上梓した。

 

高橋康資写真集『江ノ電のいる風景』

 

鎌倉は観光地と、地元の人が暮らす日常空間が交じり合った場所だ。江ノ電はそんな街を走り、さまざまな人たちを目的地に送り届けている。沿線の大部分は小高い丘と海に挟まれ、狭い線路は家を縫うように通り抜けていく。昼間は狭い路地に多くの人が行き交うが、日が落ちると街の灯りは少なく、しんとした静けさに包まれる。多くの街で無粋な都市化が進んでいるが、レトロな江ノ電が走る限り、鎌倉は不変だと信じたい。

 

■高橋康資『江ノ電のいる風景』

B6判・125ページ
本体 1,500円(税別)
2019年1月11日発売
東京図書出版
 

 

 
〈文〉市井康延