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風景写真の巨匠が愛用した貴重なカメラの名品・珍品100台が勢揃い

名古屋学芸大学は2019年7月29日(月)〜8月3日(土)に「竹内敏信カメラコレクション展」を開く。一般の入場も可能だが、入場の際、身分証明書の提示が必要。会場は日進キャンパス内にある名古屋外国語大学・名古屋学芸大学図書館だ。

 

竹内敏信カメラコレクション展

撮影:赤城耕一

 

名古屋学芸大学は昨年、竹内敏信さんより約1680台のカメラコレクション寄贈を受けた。愛知県は竹内さんの出身地であり、映像メディア学科では乾板時代から現代まで、映像記録の変遷を学んでいる。コレクションは学生の教材として活用するほか、適宜一般への公開を行なう。

今回は『クラシックカメラの旅』(写真工業出版社刊 / 現在は絶版)で紹介しているカメラを中心に、竹内さんがロケで愛用した思い入れのあるカメラと、珍品や貴重なモデル約100台をセレクト。その機材の紹介と実際に撮影した写真をパネルにして飾る予定。

35mmレンジファインダーの「ニコン S」や「キヤノンフレックス」、中国製の「珠江 S–201」、ライカのコピーモデルと言われるソ連製の「FED3」など、興味深い機種が続々と登場する。このカメラたちは鑑賞用ではなく、実際に竹内さんの撮影に使われた実動機であるのだ。

竹内さんは写真雑誌に掲載された中古カメラ店の広告を毎号チェックし、目当てのカメラがあるとアシスタントに買いに走らせていたという。撮影旅行にはそうして集めたカメラからお供を選び、プライベートの撮影を楽しんでいたそうだ。

 

竹内敏信さん

竹内敏信(たけうち としのぶ)さん
1943年愛知県生まれ。名城大学理工学部卒。愛知県庁勤務後、フリーとなる。鋭利な感覚と明確なテクニックで自然の像化に挑戦し続ける、風景写真の第一人者。多くの写真コンテストの審査員を務める。主な写真集に『花祭』(誠文堂新光社)、『天地』『富士山』『一本櫻百本』『山河照抄』『竹内敏信の熊野古道』『大欧羅巴』(芸術出版社)、『天地風韻』(日本芸術出版社)がある。日本写真芸術専門学校 校長、日本写真家協会 名誉会員。写真集『天地』が2004年日本写真協会賞年度賞受賞。2008年第6回飯田市藤本四八写真文化賞受賞。

 

■竹内敏信カメラコレクション展

会場 名古屋外国語大学・名古屋学芸大学 中央図書館5階 展示ホール
会期 2019年7月29日(月)〜8月3日(土)
住所 愛知県日進市岩崎町竹ノ山57 日進キャンパス内
時間 10:00〜17:00(初日は13:00から 最終日は16:00まで)
休館日 会期中無休
料金 無料
備考 一般観覧者は1階入口カウンターへ身分証明書(運転免許証・健康保険証など現住所を確認できるもの)の提示が必要
問い合わせ 名古屋学芸大学 事務局総務課(TEL 0561-75-2223)

 

 

 
〈文〉市井康延